「【わーだば、おもしぇがっだ】」いとみち ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【わーだば、おもしぇがっだ】
僕は、東北の山間部出身で、津軽弁はある程度理解できるが、本格的なのになると手に負えない。
耕一が、30年津軽に住んでも、津軽弁の全てを理解できないと言っていたが、方言としての成り立ちに他と異なるところがあるのかもしれない。
津軽三味線が奏でる曲は、津軽の厳しい風雪のようでもあり、それに前向きに立ち向かう津軽の人々のようでもある。どこか、タッグを組んで向かって行ってるようにも感じる。
津軽の過去の冷害による飢饉の話など出てくるが、津軽の人達は、団結して困難を乗り切ってきたのだ。
さて、映画は、青森の景気は決して良さそうには見えないし、いとの母親の不在や、内気な性格、メイドカフェの同僚やオーナーのあれやこれや、そして、父親と祖母の見守ってるようで、どうしても口を挟みたくなる揺れ動く中途半端な、いとへの親心などを散りばめて、少し泣けるけど微笑ましい構成になっています。
今は、昔みたいに人々が餓死するような冷害はないだろうし、リンゴみたいな付加価値の高い農作物まであって、まあ、ちょっとは豊かになったんだと思う。
でも、やっぱり、津軽の人達は、助け合って生きているのだなと…。
ユーロスペースの日曜朝一の回に行ったら、観光案内の他に、リンゴジュースをいただきました。
間違いなく加点対象です。
いとも、メイドカフェの面々も、お父さんも、おばあちゃんも、お友達も、みんなえがった。
霊峰・岩木山から眺める風景も雄大で、機会があれば、登山してみたい気がする。
ところで、レビュータイトルは、津軽弁では、「僕は、面白かった」というつもりで書いたのだけれども、合っているだろうか…笑笑。
冒頭の歴史の授業の内容が飢饉の話でしたよね~
元号で言われてもさっぱりわからなかったけど・・・
大学時代に青森出身の後輩がいたけど、標準語がうまかったので意思疎通はできましたw