「【多くの人々の良心】」アーニャは、きっと来る ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【多くの人々の良心】
ユダヤ人をナチスから救うために手を差し伸べた人々の映画の物語としては、シンドラー、杉原千畝、ワルシャワ動物園の飼育員、映画「家へ帰ろう」のポーランド人の仕立て屋に続くものになるのだろうか。
シンドラー、杉原千畝は個人名も残り、本人が望んだか否かに関わらず、名前が後世に語り継がれる存在になるのだろう。
しかし、本当に多くのユダヤ人を匿ったり、救ったのは、名も無い個人…多くの人々、そして、その良心であったのだと思う。
この物語は、ピレネー山脈を超えてスペインにユダヤ人を逃した、フランス国境の人々の物語で、ナチスの中にも、ユダヤ人の収容所送りに葛藤を覚えるものがいたことなどを散りばめ、ナチスを単に憎悪の対象としないような描き方をしている。
昨今の敵味方を明確にして、憎悪を募らせる方法に変化が訪れているのだろうか。
コロナ禍で、ヨーロッパの民族主義的ポピュリズムは、後退しているように思える。
中国依存を強めようとしていた、イタリアの極右連立政権は、コロナ対応に疑問の残る中国との関係を見直さざるを得なくなった。
また、欧州連合の経済対策や大規模な復興基金、欧州中央銀行の金融緩和の方が、復興や景気回復には、信頼に足ることがコロナ禍で明らかになり、これらは、欧州各国の共通認識になりつつある。
コロナ禍を乗り越えるための解決策は、発展途上国も含めて感染者を減らすことだが、それにはワクチンの広い利用も含めて、国際協調は必須だ。
また、宗教対立による紛争や、中国やロシアなどの民族弾圧も見過ごさない国際的協調が広がることを祈りたい。
今晩は
映画と関係ない事を書くと、このサイトの映画の神様に叱られるので、簡素に。
私は、仰る通り国の対応(多分、様子見。欧州と違って、揉めるとイロイロ面倒・・)は如何なものかと思います。
ですが、私のこの”一国二制度”に対する見方はワンコさんとは少し視点が違っていまして、周庭氏も黄之鋒氏も20代前半と言う事実です。
周氏は日本語も流暢に話し、且つ話す内容を聞いても頭脳明晰、冷静な視点で状況を分析している・・。
そこに、仄かではありますが、香港の未来があると思っています。(老いた者より、知性ある若者の国を想う情熱)
そして、万が一、彼らに対して”プーさん”が今以上の措置を講じた時こそ、この国も厳しく動くべきであるという事と、彼らに対する”プーさん”が治める国に対する国際情勢も今以上に厳しき視点になる事を望んでいますし、その時点でこの国の行政府が動かない場合は、【”動く用意”を指示しています。】
つい、熱くなりました・・。
では、又。(舐めるなよ、日本の製造業を・・、です。)
書きすぎたかな・・。
おはようございます。
”宗教対立による紛争や、中国やロシアなどの民族弾圧も見過ごさない国際的協調が広がることを祈りたい”
同感です。
先週は、トーンは違えど、上記をテーマにした映画が何本か上映されましたね。
映画人は、世相の悪い方向への流れを察知して、それを止める潮流を作るのが使命と思っておられることが多いのは周知の事実ですが、映画製作期間と、公開時期とのギャップを世相の流れを予知し、このタイミングで良作を出してくる姿勢には敬服します。
ではそれに対し、私は何が出来るのか(仕事で出来る事は別にして・・)を考えています。
国際政治にお強いワンコさんのレビューを拝読すると、イロイロ考えさせられます・・。
長くなりました。では、又。