とっととくたばれのレビュー・感想・評価
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隠れた名作でした
レンタル屋でふと目に止まりました、完全にジャケ借りですね。
アパートの一室から始まる偶像劇。
これがまた面白い。
カットが綺麗で随所に色々なアイディアが見て取れます。
何というか若いセンスに溢れていました。
それは感覚的に、初めて「トレスポ」を観た時のよう。
主人公の印象が少し被ってたかもですけど。
音楽の使い方も実に上手い。
喧嘩がまぁ派手。特に投げは飛びすぎw
結構血が出まして、ゴアも少々。
脚本が秀逸で、先が全くわからない。大枠で「レザボア」っぽさを感じますが、それにしてもどんどん惹きつけられる展開でした。
最後も物凄い綺麗な収まり方で、隠れた名作でした。
タフすぎる
主人公がタフすぎる。それがおもしろい。ボケっとしたような表情で終始カオスな現場に立ち会っている。
彼は序盤を除き特に活躍するわけではない、むしろ他の登場人物を傍から見る第三者へと没入していく。そのため、この映画の鑑賞者(第三者)と同じような立場に接近する。
その間に他の登場人物たちの過去やこれまでの経緯が展開されて、私たちはそのカオスの裏の事情を把握する。そうして最後に、それまで展開してきたカオスが「清算」されて静かけさに包まれるシーンを迎える。
そこで主人公が我に返り、序盤以降没入していた第三者の立場から当事者の立場へと再び浮上する。
とにかく、うつろな表情で蚊帳の外のモブと化していたときの主人公の様子が無性に面白かった。
漂うタラちゃん臭
お洒落な部屋で繰り広げられるバイオレンス。グロくて痛そうなのに、クスッと笑わせるセンスが抜群。映像もスローモーションやアップ等、多様されていて、スタイリッシュでアート作品としても楽しめる。大好きなジャンルでグサグサ刺さりまくった。この監督の次回作も観てみたい!
タランティーノとは言い過ぎ
宣伝文句のロシアのタランティーノに、惹かれて鑑賞。
レザボア・ドッグスっぽいのは分かるけど、会話は本家タランティーノに勝てないね。
ラストの娘の頚動脈プシャーは、
打たれた方向に疑問残ったままラストを迎えてしまった。
どゆこと?
右側から撃てれたのに左の頚動脈プシャーだから、なんでたろ?跳弾かな?
ママさん、キャパオーバー
なんでこんな男と結婚してしまったのか、かわいそすぎるママだけど、目の前で起こっていることを受け止めかねて、体育座りして「ウヘエ」って顔してるところ好き。
「『カノン』的なやつなの?」とビクビクしてましたが。
やっぱり銃器よりもハンマーの方がバイオレンスです。クソ親父の股間を狙うところ好き! 「てめえ、このクソガキ、母ちゃんとできなくなったらどうしてくれんだ」というセリフが脳内補完される。でクソオヤジと彼氏のバトルが続くと思ったら、うわあとしか言いようのない展開になだれ込んでいく。映像とか構成とか話の捻り具合とか、もうあれもこれもぶち込もう、という張り切り具合が暑苦しくていい。
みんなしぶといので、タイトルのハマり具合も良し。
コメディかな?
オープニングからトンカチ持った彼氏が彼女の父親を殺しにくるんだが、いきなりその展開で残りの時間どうすんの!?
って思ったら謎のお金がでてきたり父親の同僚?が出てきたり、娘も出てきます。
話のプロットがわりとしっかりしていてちゃんと絡みあってあっというまでした。
コメディのような妙なわりと明るい雰囲気だが血飛沫バイオレンスがすごい!
やる事は結構グロかったりします。
父親は奥さんに対しても酷くてあの状況でサラミ?食ってたり滲み出る異常さ。
彼氏がラストお金もち出さないところに登場人物の中で1番まともな人間でした。
お人好し過ぎる
凝った映像に序盤の決闘シーンはテンポも良く、そのままスピーディーな展開で突き進んでいれば。
主人公が「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーみたいで、排水溝に落ちたピンを舌で取る場面はレントンが汚い便器に頭を突っ込むのを思い出したし、浴槽血飛沫場面は「スカーフェイス」が如き!??
にしても最後は何だろうが金を持って退散するべき、主人公の無感情さが怖い。
ブラック&スプラッター
冒頭の彼氏とパパ刑事のバトルは、マンガ的な味付けで面白い。机も壁も仕込みなのはバレバレだが、ここまで臆面もなくハデに演出してくれると清々しい。
バトルが一段落した後、どんな展開に持っていくのかと思えば、そこは伝統的ワイロ天国のロシアらしいブラックコメディなネタを伏線にしてさらに面白い展開に突入。
この刑事の娘、見るからの悪女だけど、可愛すぎて、男が手玉にとられるのも無理なし。最後の最後までブラックな展開でとってもgood。
この監督の次回作が楽しみ。
「謝り」は誤り?
とある理由から、恋人の父親を殺害しようとした主人公と刑事オヤジが繰り広げる、コメディ感たっぷりのバイオレンスムービー。
人間離れしたタフさを持ち合わせる主人公とオヤジが繰り広げるバトルは、オヤジの親友や、娘も巻き込んだ壮絶なものになり、真っ白のシャツを着ていたハズのオヤジが、いつのまにか真っ赤な服にファッションチェンジ。
排水溝、汚い…。どんなスプラッター描写よりもそれが一番苦手なんすよ。。
ママと親友可哀そうすぎ。白紙の書置きに何か意味はあった?
しょっぱなのバトルは見ごたえがあったし、ちょっと笑った。
笑いのシーンも随所に散りばめられ、会場内も噴き出す声がチラホラ。
しかし、その多くは自分にはイマイチツボらなかったかな。
頭を空っぽにしてみるには最適の作品。
騒音どころか銃声鳴ってます
12歳の頃父親にレイプされ、以降15年もの間憎悪を抱えて生きて来たがもう限界、と刑事である父親を殺す様彼女に頼まれた男が、彼女の実家のアパートを訪れて巻き起こる話。
会話による睨み合いから始まり、オープニングタイトル前から一気に引き込まれる。
スローやズームといった映像に、大袈裟なSEやBGMにと煽りまくり、血飛沫ブッシャーのプロレスコントの様な展開。
殺し合いだけどねw
あれ?話途切れちゃう?と思わせておいて、夢や回想から話を広げて、サラッと繫げて続いて行くワンシチュエーションのドタバタバトルロイヤルコメディで、笑いどころたっぷり。
テンポも良いし面白かったけど、最後は少し尻窄みで物足りず、もう一捻り欲しかった。
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