「またどこかの旅先で」ノマドランド 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
またどこかの旅先で
ロードムービーは四季があって、天候があって、
旅先の出会いがあって
自然が人生を見せてくれるから好きだ。
まさに本作も人生を見せてくれたけど、苦行という言葉が
真っ先に浮かんだ。
車中泊、キャンピングカーが流行ってると思うのだけど、
社会の仕組みから外れて自由に生きる人たちの映画かと
思いきや、
言葉では自らがこの生活を選んだ、
この生活を愛していると言ってるけど、
自己暗示のようにも聞こえた。
この生活しかないんだ。愛するしかないじゃないか!
と言う心の叫びが透けてるように思えた。
人生何があるか分からない。
自分の力ではどうしようもないリーマンショックなんかも
起こるだろうし、
国中を回って美しい物を見て、旅先で新しい仲間と出会う
のもまた人生。
だけど、やっぱり自分のベッドで足伸ばして寝たい。
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