劇場公開日 2021年3月26日

「See you down the road,」ノマドランド Ordinary Guyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0See you down the road,

2021年4月7日
iPhoneアプリから投稿

Proレビュアーの方々の神々しい高評価は、too muchな気もするし、かと言って、「共感できない」一点張りの酷評も、私には当てはまらず。ただ、この暮らしを選んだ人たち、選ばざるを得ない人たちの実際を淡々と追う、それ以上でも以下でもない作品。共感なんてしなくてよい。ただ、映像は美しい。同情ではなく、旅情を誘う。

狭い我が国でバン暮らしは考えられないけど、ネットカフェやとある地区の安宿に置き換えれば、そんなに遠くない話。
今すぐ仕事が必要、年金じゃ足りない、しかし貴方の年齢では、、、という冒頭の会話は、遠く見えて実はそんなに遠くない自分たちの未来を見せつけられているようでした。
違いと言えば、別の部分。車上暮らしでも、依存症やPTSDに悩まされても、体験や情報を共有できるコミュニティが充実している社会。悲壮感は薄い。
屋根のある家に暮らしていても孤独な人たちは、我が国の方がずっと多く深刻な気がします。

ベリーショートと、スウェットと、マウンテンパーカのフードが、似合いすぎる60代、排泄シーンも軽々こなすマクドーマンド。彼女以外にこの役にハマる人が考えつきません。そして、彼女以外のほぼ全キャスト、実名出演なのも、なんだか心を掴まれました。

Ordinary Guy
みかずきさんのコメント
2023年1月9日

フォローありがとうございます。

私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには昨年2月に登録しました。
宜しくお願いします。

本作、その日暮らしの苦労の多いアメリカの車上生活者を描いた作品です。大変なことは多いとは思いますが、アメリカの大自然に抱かれて暮らす車上生活者に生きることの原点を感じました。羨ましくなりました。

ー以上ー

みかずき