「ノマドという生き方」ノマドランド よしえさんの映画レビュー(感想・評価)
ノマドという生き方
この映画から、現代アメリカの抱える貧困問題だとか、反映の陰で望むと望まざるとに限らず「ハウスレス」を選択した人々の悲哀だとかを読み取るのもよい。よいのだが、わたしはむしろ、静謐さを湛えつつ何かを語りかけてくるような雄大な自然と、時にはその自然に身を委ねながら、日々の暮らしに悩みつつもどこかそれを楽しんでいるノマドという生き方に圧倒されていた。
感動しただの、素晴らしい映画だのという感想とは程遠い、しかしながら何かがずっと心に残り続けるような、そんな作品。今この時に観てよかったと思えるような、そういう作品だった。よい映画を観た。
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よしえさんのコメント
2021年4月7日
何か心に残りますよね。何かのメッセージを強く打ち出してるわけでもなく、ただ淡々と映像が続いてるんですけど、だからこそ何か考えさせられるものがあるのかな、と思います。