「美しき死に方」ノマドランド サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
美しき死に方
アカデミー賞最有力候補ということで鑑賞。
ロードムービーは一度も見たことがなく、自分に合うか不安だった為そこまで期待はせず。
でも、予告を見た限り雰囲気は良さげ。
まぁまぁ良かったです。
自然の美しさ、自由に生きる美しさ。
でも、かなり眠たくなる映画でもありました
60代の女性・ファーン(フランシス・マクドーマンド)リーマンショックによる企業倒産により長年住んでいた家を失い、キャンピングカーで生活を送ることになった。
とにかく映像の美しさは圧巻。
ロードムービー初心者でも非常に楽しめ、無駄なナレーションが入らず音楽もまた素晴らしいので、ファーンと共に観光している気分になれる。
フランシス・マクドーマンドは実際に体験しているだけあって、本当にノマドでは無いかと思うほど違和感が無い。素直で優しく愛されているが、どこか寂しそうな表情をする。
美しい生き方と死に方。
重い病気を患い余命があと少しという時に、ずっと病院のベットで過ごし管で繋がれている状態は生きていると言えるのだろうか。そういう時こそ大自然へと足を運び、いい人生だったと思いながら死ぬべきでは無いのだろうか。印象深い良いシーンだった。
ただ、共感は出来ないよなと思った。
このような暮らしをしている日本人は極わずかだろう。アメリカほど身近では無いし、現実味がない。このような暮らしをする人がたくさんいるアメリカだからこそ、人気を博しアカデミー賞有力候補に選ばれたのだろう。
そのため、感情が揺さぶられることは無かった。
ストーリーもピンと来ず、伝えたいことはわかるのだが理解し難い部分が多く見られた。映像作品としてはいいものだが、映画としてはどうだろうかと感じてしまう。
ラスト20分は失速感が凄く、物足りなかった。
中々退屈で眠たくなるほどで、なんだかな〜と。
正直、自然の美しさを楽しむ映画とでしか見れなかったような気がする。深いことは言ってるんだけどね
まぁ、映像は良かったからいっかな。
3月公開の見たい映画もこれにて全制覇。
4月はどうなることやら...。