「それでも自由を選ぶのか!」ノマドランド ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも自由を選ぶのか!
アカデミー賞候補、最近合わなくなってきたな。もちろん、知的なアカデミー会員なら、こういう社会派的視点で選ぶんだろうけど、ノマドの人たちはわざわざハウスレスを選んでるのでは?
社会的弱者とか社会的孤立とかの視点で彼らを見るべきじゃないと、しみじみ思った。野ションも、裸で川で泳ぐのも、好きなんだよね。
自由には憧れるけど、私が望むのはああいう自由じゃない。誰にも頼りたくない人になりたいわけじゃない。
ファーンはいい人なんだろうけど、やっぱり安定とか家族とか不動産とかの縛りがイヤな時点で、色んなことを拒絶して生きていく人であって、最後までその生き方を肯定できなかった。
アメリカだからできるのかな。
もりのいぶき様、
とても知的なコメント、ありがとうございました。そうですね、自由は哲学的な概念を含んでいますね。
ファーンにはとてもプライドの高さを感じました。作品だから、主人公の生き方と距離をとってみるべきなのに、
ゆ~きちさん コメントありがとうございます。
>自由には憧れるけど、私が望むのはああいう自由じゃない。誰にも頼りたくない人になりたいわけじゃない。
「自由」にも種類があるよなぁ、と考えています。
・自分から望む「自由」 と
・背負わされた「自由」 とか
後者のほう、たとえば
うーん
例えが難しいのですが…
籠の中で飼われていた小鳥が、
ある日突然外に出され
「さあ、何処へでも行って 自由に生きなさい」
と空に放たれる とか
室内で飼われてきた猫が
「猫は好きに生きる方が幸せなんだから」
と、外に置き去りにされる とか
そんな、有難迷惑な結果の「自由」 …
( ※ 動物を捨てるのは犯罪です )
◇
「今のこの状態(自由」は、自分が望んだ結果」
そう思うことが
ファーンのプライドを守る最後の砦に
なっているのかもしれない
そう思うと、ファーンが
誰にも頼らずに生きていこうとする理由も
少しは理解できるような気がしました。
長文コメントでごめんなさい …(汗)
とても深いコメント、本当にありがとうございました。勉強になります。
映画の評価って難しいですね。エンタメだったり、教養を求められたり、芸術性を感じたり…。
それにしてもノマドの生き方は自由か不自由かわからないです…
コメントありがとうございます。ファーンを演じたマクドーマンは素晴らしかったです。けれど、シナリオや構成は若い中国人の監督が決めることだからねぇ。楽しいシーンは皆無だし、なんか上から?みたいなことを思ってしまうとなおさら楽しめない映画でした。Amazonの看板あんなに頻繁に大きく出すのもやな感じでした。Amazonはアメリカに法人税払ってないらしいですね。壮年期の人と老年期の入り口にさしかかった人では受け止め方に大きな差が出るちょっと残酷な映画です。それを芸術というのなら、もうお手上げです。