「国連てこんなに無力なのか」アイダよ、何処へ? あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
国連てこんなに無力なのか
震災など色々あったものの、まあ当方楽しくノホホンと生きていた1995年の同じ時空で、大戦中の話かと見紛いそうな大虐殺が行われていたことに大きな衝撃。いや今も理不尽な殺戮はあちこちで起きているだろうが、これはもろナチスのホロコーストと変わらんじゃないか。閉じ込められる部屋がガス室か銃眼のある部屋かの違いくらいで。
もちろんセルビア人側にも同胞を殺された恨みがあってのことだろう。なぜに民族、宗教の違いでこれほどの憎しみの連鎖が起きるのか。極東から見ると白色人種という一点で大同団結してもよかろうに…。
それにしても国連軍とはこれほど無力なもんなのか。アイダの行動に批判の向きもあるようだが「後ろを向いたら誰も守ってくれない」状況でなりふり構わず家族を守ろうとするのはむしろ自然なこと。撤退する将校にすがりつくシーンは涙が出た。
このような歴史的事件は面白い面白くないの次元ではなく、世界に知らしめるためにも映像化は義務だと思う。日本にもこのようなシリアスな視点の映画が増えてほしい
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