ミス・マルクスのレビュー・感想・評価
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【マルクスの娘は経済学者としても、19世紀の英国の発展にも大きく寄与したが、男の選択眼だけは駄目だった・・。哀しきラストダンスシーンが印象的。】
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- 19世紀を代表する経済学者、カール・マルクスの末娘エリノア(ロモーラ・ガライ)は父を支えながら、女性や子供を含めた労働者の地位向上に人生を捧げた。だが・・-
◆感想
・エリノアが浪費癖があり、嘘つきで女誑しの劇作家であり、社会主義者でもあったエドワード・エイブリングに惹かれ、自身が身を滅ぼす迄、尽くした理由が劇中でキチンと描いていない為、観ている側に彼女の気持ちが伝わって来ない。
・ストーリー展開もかなり粗い。
・但し、彼女成した事柄の理解は出来た。
<ラストのパンクロックが、大音量で流れる中での、彼女のダンスは社会に対する怒りだったのか、夫に対する怒りだったのか。私は夫を愛するが故に、制御出来なかった自身に対する怒りではないか?と思った作品である。>
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愛が勝ったけど、愛に負けた?
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「自由」と「平等」は相反する概念であるときがあります。
自由が過ぎると、格差が拡大していきます。
逆に、平等を意識過ぎると個々人の自由を制約しなければなりません。
恋愛をしている時、人は心が自由になっている…みたいなことを寺山修司が言っているのをどこかで見たような気がします。
人権のための活動を主導し人類の平等を推進していたエリノアが、恋愛の炎に自身の心を燃やされていく様子は生々しかったです。
最後に服毒自殺を図ってしまったのは、活動(平等)の限界を感じたのではなく、恋愛(自由)の限界を感じてしまったのでしょう。
愛が勝ったけど、愛に負けたとでもいうのかな…。
(もっと、パンクロックがガンガン流れてくると思ってた)
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