「ロシア国民への逆説的な警告映画」親愛なる同志たちへ eimeiさんの映画レビュー(感想・評価)
ロシア国民への逆説的な警告映画
スターリン後のフルシチョフの時代、ソ連南部で起きた大規模なストライキの銃撃による鎮圧を題材にしている。
その場に居合わせた共産党の幹部である主人公リューダの苦悩を描いているが、彼女の「スターリン時代の方が良かった」というフレーズが、一番印象に残っています。スターリン時代は弾圧がすさまじく、皆YESMAN・YESWOMANであり、ストライキなど起こせなかったからです。YESMAN・YESWOMANの方が、何も考えなくてもよく、ある意味、楽です。
今のプーチン時代のロシア人に、逆説的に警告を鳴らしているように感じます。
一方、日本を振り返ってみると、国民のほとんどがYESMAN・YESWOMANになり、日中戦争・太平洋戦争へ突き進んでいった歴史があります。ロシア人だけでなく、日本人への警告でもあります。
また、現在、この映画のような国々が、日本の近くにあるのも気がかりです。
コメントする