「【”新しい秩序。”社会派ミシェル・フランコ監督が”格差社会を解消しないとこの映画の様になるかもしれないよ・・。”と物凄いシニカルな視点でメッセージを発信した恐ろしい作品。】」ニューオーダー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”新しい秩序。”社会派ミシェル・フランコ監督が”格差社会を解消しないとこの映画の様になるかもしれないよ・・。”と物凄いシニカルな視点でメッセージを発信した恐ろしい作品。】
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ー 冒頭は、格差社会の上位と思われる人たちが、主人公マリアンの結婚式を祝いに来ている。皆、瀟洒な衣装に身を包み談笑している。
だが、その外部では暴徒化したメキシコの軍勢が今までの社会秩序を崩壊させるが如く、非道極まりない行いをしいていた。-
◆感想・<Caution!やや内容に触れています。>
・社会派ミシェル・フランコ監督の言わんとしている事は良く分かったが、観ていて相当にキツイ映画である。
・マリアンは式を抜け出して、元召使のロランドの娘、エリサを助けに町に車で出るのだが、アッサリ暴徒化したメキシコの軍勢に捕まり、非道なる仕打ちを受ける。
ー 善が機能していない事を、示している。-
■因みに、リドリー・スコット監督の「悪の法則」では、メキシコの麻薬カルテルの異常なる残忍さが描かれている。
ペネロペ・クルス演じる美女が恋人の弁護士が麻薬カルテルと接触してしまった事から、トンデモナイ事をされるのだが、ブラッド・ピットが演じた男が”メキシコ人の一部は人間の姿をしているが、中身は別の生き物だ。”と言う台詞がある。
何故か、今作を観てその台詞を思い出してしまったよ・・。
<舞台はメキシコであるが、もしかしたらどの国でも起きてもオカシクナイ気がする映画である。
マリアンにとって、人生最良の日となる筈の日が、最悪の日になるというシニカルな展開も、鑑賞後の実に嫌ーな感じに輪を掛けて来る作品である。>
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