「ディストピアSFではない」ニューオーダー ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
ディストピアSFではない
タイトルが良くない。これは所謂ディストピアSFではない。
体裁こそ極近未来的にしているものの、20世紀から中南米やアフリカ諸国で起こってきた社会変革・革命を戯画的に描いているに過ぎない。
そして、メイドが浴びせる罵倒や使用人の行動こそが今も着々と育ちつつある社会的な分断を明らかに示している。
展開はリアルだし、着地もまぁありそうと言うかなんというか…
とても見事な作品だと思う。タイトルから受ける予断によって観る人が減りそうなのだけが残念…
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