私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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彼女のロングバケーション
頭の中に「A」が存在し、おひとりさまを満喫する31歳女性:みつ子(のん)が歳下男性と不器用な恋をする話。
序盤から別映画松岡茉優主演「勝手にふるえてろ」(以下前者)に雰囲気似ているな〜と思ったら作家さんが同じでしたか。監督も同じで期待せずにはいられないな✨鑑賞。
ちょっと変わった女性で恋に不器用で。特殊な自分の独特世界。
公私ともども「A」が支えて、そこにノリツッコミするみつ子は滑稽。
不器用にも恋愛するみつ子の成長。
おひとりさまロングバケーションの行方は?
「勝手にふるえてろ」=アクティブさと抽象。
「私をくいとめて」=ネガティブさと支え。
タイプは違いますが、未婚OLの恋と心情を楽しむ映画として連続で観ればかなり楽しめると思います。
〜大瀧詠一の「君は天然色」使い方も非常に良かった。
(合ってはいるが、使う事で年齢層が上がってしまうのはマイナスかな)
久しぶりにCDアルバム「ロングバケーション」が聴きたくなってくる(初めてCDで発売になった作品。300万枚突破の名作である)〜
大袈裟な世の中だから
『勝手にふるえてろ』で綿矢りさ&大九監督&松岡茉優のコンビネーションが凄く良くて好きな作品になったので、本作も楽しみにしておりました。本作も期待通り。
今の世の中、芸能人も一般人も誰もが他人の情報に毎日触れているから、他人がどうしているかよりも、他人が自分をどう思っていることに病的な程、興味津々ですよね。つまり、自意識過剰すぎる×100の世の中。
みつ子はそんな自分大好きな自我を象徴してましたね。異常な気にしすぎーも自分を愛する故ですからね。でも、その異常な自意識が歳を取ると薄れてくるのも真実。『おひとりさま?ラッキー!』といった境地が老化と共に訪れます。
才能があるのはもちろんですが、女性監督だからこの絶妙な表現ができるのだし、今後はキョンキョン主演で中年女性も撮って欲しいです。
大九監督の次回作も楽しみにしてます。
のんちゃんは可愛いな
ドラマでもっと観たかったな
温泉でのシーンと飛行機のシーン凄かった
温泉でのシーンで、絡まれてる女芸人さんをみて苦しくなる感情は共感羞恥で死ぬ思いになるのと、何もできない自分に憤り、過去のトラウマを思い出すその感じ主人公の長台詞がまったく違和感なく表情も、泣きそうな目も訴えかけてくるものがあった。
飛行機のシーンも主人公の顔のアップと苦しそうな呼吸、Aの必死な声だけだけど凄かった。めっちゃ苦しくなった。
飛行機シーンで耳塞いでくれたの中村倫也さんの手じゃないでしょうか?
大切で好きすぎて、手も出せないような人だったら、
同じ空間にいるだけで意識して、息苦しくて、でも幸せで、すぐに気を遣ってごめんって謝っちゃうところとか、着飾って、かっこつけて、カッコ悪いとこ見せたくないと思う所がすごく伝わった。
悲観的になりすぎるシーンで、「皆んな悲しいんだ」木なのに死んじゃった犬だと思ってる。皆んな悲しい、辛い、寂しい、負の感情が溢れる
どうせ自分なんてループ
結婚してないと思ってたできる上司が実は結婚してた。
人に寛容になれるときは、つくづく自分の心に余裕がある時だなと感ぜられた。
親友がいきなり結婚して外国に行って、イタリアのあの食卓のシーンは言葉も分からず、でも盛り上がってるから取り敢えず愛想笑いしとこってなるやつで、
英語とかだとかろうじてジョークとかわかってたまに本当にたまに心から笑えるけど、
イタリア語ともなると、一言も理解できずにグラッチェばかり言って、心労がすごい。
親友はガラッと変わってしまったかと思ったら、外見ではペラペラ喋れて家族と楽しそうに過ごしてても、やはりそれなりの覚悟と、人には人の地獄というか苦しみがあったんだろうなと
お互いに顔を描くシーンで、主人公の方は顔を描かないという所も、微妙な距離感になってしまった感を演出していた。
イタリアにいるとき、多田くんからのメールで、好きな人とのLINEはなんでもない一言を深読みして、彼女と炊飯器使ったの?とか帰国したことを知らせる必要ない?とか自分の頭の中で会議が始まるんだけど、
帰国したことを伝えた瞬間、ご飯の誘いが来て、ご飯行って、東京タワー登って、告られて、付き合って
何か1つ行動を変えるだけで、こんなにも事態はうまく進んでいくんだなと、、
ヤブ医者にわいせつな行為をされても、それはただくんとは全く関係のない人だし、過去に何かがうまくいかなかったとしても、それはその時、場所、人、自分の感情、いろんな環境要因が合わさった上でそのときは不可だっただけで、
可になるまで、乗り越えるんじゃなくて、やり過ごす。
私も会社に入ったらナルシストが好きな面白い趣味の先輩欲しいな〜
逃げたくなって
ぽっちゃりの丁度いいAが
海にしてくれるシーンがすごく良かった。
下の会の迷惑な住人を不動産屋に言っても出ていかなかった、その理由は鍵を見つけるためで、そこの伏線回収もお見事でした。
見る前は想像できない不思議な雰囲気
前情報少なめで見ましたが、
不思議な雰囲気の映画でした。
はじめはコメディっぽく面白かったのですが、
段々とダークな心理描写や人間関係の微妙な感じが出てきて、引き込まれました。
主人公のぐちゃぐちゃっぷりに少し引きつつも
こんなに変でいいんだって思ったら、
なんだか励まされた気持ちになりました。
俳優さんも皆よかったです。
主役の2人はもちろん、臼田さん、橋本さんもよかったし、片桐さんの役はなくても話に支障はないんだけど、
やっぱりいてくれて嬉しくなるシーンでした。
そして何よりA役の中村さん。中村倫也が声だけって贅沢だなって思ったけど、彼は声がいいんですね!
発見でした。
エンドロール見て、綿谷りさの小説が原作って知りました。
おお!話題の綿谷りさはこんな小説書く人なんだー
なるほどなるほど、センスいいなー
「勝手にふるえてろ」が想像を超えた面白さだったのですが、こちらも見る前は想像できないタイプの映画で、
大九監督注目です。
演技がすごい
のんが三十路を過ぎた独身の女性を演じている所もそうだけど、演技そのものがすごいと感じた作品でした。
心の中の自分と葛藤するソロの部分では、二人でしているようなイメージさせられるくらいインパクトがありました。
「A」が言った「あなたは、あなたでしか無い」そんな言葉が僕の中で印象的でした。
今まで孤独に慣れてしまった自分が新たな世界に踏み込むのにとても勇気がいる。
そんな所で葛藤が起きる。
誰かに受け入れるてもらう事。誰かを受け入れる。
それは、とても勇気がいる事なんだなぁと感じました。
受け入れられなかったら、やっぱり自分がダメだからと思う気持ちになってしまう。
そんな気持ちになるかもしれないなら、今のままで変わらない方がマシと思ってしまう。
今の自分にもそんな所があるのかもしれないと気づきました。
それぞれにそれぞれの生き方があって、必要以上に相手に求めてしまうと相手も自分も苦しめてしまう事になるのかな。
この映画は、自分と向き合う事が苦手な人にとっては、色々と感じる映画がかもしれないと思いました。
とても良かったです。
舞台みたい
凄く好きです。私も
能年玲奈以外は何がいいのかわからない
能年玲奈以外は何がいいのかわからなかった。
何事もない日々がダラダラ描かれていて退屈だった。
女性が見たらまた違う共感があったりするのだろう。
ホテルでのシーンでみつ子が突然拒否反応を示したが
唐突過ぎ。事前にある程度男性に対しての不安感など
表現していればともかくだけど。
またAが消えてしまったのもどうなのかと思った。
Aなしでもひとりでやって行けるという表現なんだろうが、
いったいいつタダくんにそんな信頼したのだろうか?
人の考えはある日突然変わるものではない。
タダくんとこれからの期待も大きいことはあるかもしれないが
みつ子は不安の中にあり、沖縄は大きな一歩かもしれないが、
安直にAがいなくなってしまったことにやっつけ感を感じる。
それならもっとダラダラしたシーンをカットして
タダくんに対しての不安を描くべきだったのではと思う。
頑張って見たが橋本愛と能年玲奈のあまちゃんコンビが
見れたことだけで頑張って見ちゃった映画だった。
自己愛から他者愛へ
大九監督、原作家の綿谷りさの映画は、勝手に震えてろとも重なるが、自己を愛して、その先の他者愛を丁寧に描く
内省をAという声だけの俳優で表現し、主人公は常に自分の葛藤を自分との会話で内側に落とし込んでゆく
臼田あさみが劇中で言うように、 1人でいるときは孤独ではあるが傷つきずらく、他者といるときの方がよっぽど辛いし傷つきやすい
主人公は中盤、イタリアに行き、本当の孤独を味わう(Aが登場しないため)
この映画はイタリアのシーンの印象が非常に強い
本当の孤独の中から、他者との共感を経験し成長していく、橋本愛との写生シーンは映画的にみても最高に美しいし感動的だ
風呂場でのLINEのやりとりとタイミングは、これまでのどの映画のチャットシーンよりもリアルで繊細だと感じた
日本に帰ってからが人生の本当の山場であるが、主人公はAと別れる事を決断し、他者との共存に努力する
手を繋ぐシーンなど、至近距離の映像がとても綺麗で新鮮だ
独特の魅力がたくさん詰まった繊細な恋愛映画
追記
吉住がほぼフルでネタを披露するが、この映画のテーマと重なり、細部にわたって丁寧に作られていると感じた
のんの演技について、ただただ最高すぎる
勝手に震えてろでも同じことが言えるが、予告編の雰囲気が少し違うのでは?(ポップすぎて惹かれなかった)
主演の二人の演技が良かった
みつ子はおひとり様を満喫していて、頭の中にAという自分自身と話していた。
みつ子は、取引先の多田のことが気になっていたが、なかなか想いを伝えられなかった。
そんな中、みつ子の友達で海外に住んでいる子の所に遊びに行った。
海外から帰ってきたら、みつ子の昔の男性にまつわる嫌な記憶を思い出した。
このままでは、嫌だと思い多田に想いを伝えることにした。
しかし、多田の方から付き合ってほしいと言われ付き合いだしたが、1人でいる方がよっぽどいいと思っていた。
しかし、Aの助言で多田とうまく付き合っていくことにしたという内容だった。
綿矢りささんの話は、ダメな女性が主人公のものが観たことがありますが、女性の気持ちが描かれていて妙にリアルだなと思いました。
のんさんの演技が良かったです。
喜怒哀楽が良く表現できていてすごいなと思いました。
Aの声中村倫也さんの声のトーンが落ち着いていて安心感がありました。
林遣都さんの演技良かったです。あの笑顔がたまりません。
弁士
能年玲奈と橋本愛との再会の部分は現実世界のドキュメンタリーのようで、壊れて欲しくない2人の関係を固唾を飲んで見守ってしまう。いろいろあった2人の7年間を顧みて感慨もひとしお。全体の流れからすると浮き上がってしまうパートだが、貴重な映像である。
温泉宿で社会に悪態をつく演技も現実社会とオーバーラップしてしまうのだが、とぼけた演技の中から時折繰り出される強いメッセージを含む叫びは、過去の作品にも見られた、彼女にしか投げられない豪速球であり、こちらの心を確実に射抜いてくる。幾度、彼女の言葉に揺り起こされたことだろうか。
ダイバーシティのテーマの盛り込み方も良い。けばい化粧と衣装を白い光で映しこんだ時の錯誤感は強烈だった。
全体構成はもう少しコンパクトにして欲しかったところ。
お洒落でエモい
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