劇場公開日 2020年10月23日

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「映画ポスターをスマホで撮ったらガースだけ顔認識されなかったよ お試しあれ」ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画ポスターをスマホで撮ったらガースだけ顔認識されなかったよ お試しあれ

2020年10月28日
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鑑賞方法:映画館

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RUMBLE 音楽で世界を揺るがしたインディアンたちでもロビーの解説が非常に多かったが、今度は全編ロビー・ロバートソンの解説で進行。ロビーのお母さんが早くから出てきて、カナダのインディアン居留地を訪れた時の重要な思い出はやはり音楽。10代前半からバンドを組み、ロビーのお母さんは彼らを支えるキーパーソンであったと思う。インディアンの血を受け継ぐ彼女は明るく世話好きなとてもかわいい母親に見えた。だからこそ、彼らは兄弟みたいだったのだと思う。20代で商業的に結成されたバンドとは決定的に違う。一番の親友は3歳年上で一番付き合いの長いドラムのリヴォン・ヘルムだった。それだけに彼の死やのちに著作権を争ったことが辛かったことが語られる。中学時代に出会った友達を考えれば、想像しやすいだろう。ただ、83年の再結成以後の永久的な解散は若い頃からのロニー・ホーキンスのバックバントのメンバーだったベースのリック・ダンコの99年の死が決定的だ。とはいえ、ロビーは作曲家、プロデューサーやラストワルツでのスコセッシ監督との繋がりから映画音楽などのソロ活動が充実していたので、もう、ザ・バントにこだわる必要がなかったと思う。曲のほとんどはロビー・ロバートソンのみのクレジットで、印税が入るし、リチャード・マニュエルが86年に自殺し、2012年にリヴォンが死んで、残っているのは一番年長のガース・ハドソン(現83歳)だけであるが、彼は他のメンバーとは違い助っ人的で、ロビーの映画音楽の仕事も手伝っている。
しかし、彼らは(ロビーを除いて)皆マルチプレイヤーであること、メインボーカルがどれることが凄いところ。編曲やアレンジのアイデアにもとくにリヴォンは優れていたらしい。叩きながら、あんなに上手く歌えるのも凄い。ラストワルツでのパフォーマンスは素晴らしかった。リヴォンにはやっぱり同情してしまう。

ロビー・ロバートソンの奥さんドミニク。ヒッピー&サイケのあの時代のファッションモデル並みに美しかった。ナッシュビルのビック・ピンクでの二人の生活は羨ましい。ドミニクは今もスゴく綺麗な品のあるおばあちゃんで、当時のことを分かりやすく壊述する。当時、妻帯者はロビーだけ。まだ、アルバム出す前。リック、リチャード、リヴォンは酒飲んだり、クスリやったり、高級車で事故ったりして、遊ぶしかないもんな~

ゲストも豪華。ボブディランはもちろんのこと、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリソン、タジ・マハール、バン・モリソンらの豪華なメンバーがインタビューに応える。スコセッシ監督ももちろん。

映画ポスターをスマホで撮ったら、ガースだけ顔認識されなかった。おでこ広すぎだから?

都内でも上映館少ないので、ポイントが貯まるユナイテッドシネマ春日部に遠征しました。
つい、ハァー るばる 来たぜ 春日部ぇ~🎵 と 鼻唄が出てしまいました🙏

カールⅢ世