ブレスレット 鏡の中の私のレビュー・感想・評価
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お姉ちゃんが刑務所行ったら、ぼくがこの部屋使う~♪と、楽しそうな弟
リーズの口からは「やっていません」という言葉が発せられなかったことも特徴だったし、「無罪」という言葉も弁護士からは出てこない。美人検察官の言葉がぐさりと心を抉るかのように襲いかかるも、状況証拠だけであり物的証拠が何一つ出てこない。玄関の鍵がかかっていなかったことをもっと攻めれば真犯人だって見えてくるのになぁ・・・などと、老獪女性弁護士の重低音が心地よくも気持ち悪くも感じられるのです。
抽象的な言葉ばかりで翻弄された観客といった感じだろうか、リーズが怪しいことは確かなのだが、決定打を見つけられないため「尻軽女」だとか、彼女の性悪な部分ばかり攻めてくる検察官。逆にリーズの心理を考えてみると、殺した直後に弟を迎えにいったり、家族で海水浴を楽しむものなのか?とも言える。
こんな結末でいいのか?とも思ったけど、一番カッコよかったのが弁護士さんです。男もころころ変えてたみたいけど、リーズとフローラのレズビアンの部分も証明し、セックスには開放的だったと主張する辺り。LGBT問題などは美人検察官よりも理解があるところが素敵でした。
どうも腑に落ちないところは、リーズが犯行を自供したのかどうか・・・多分黙秘を続けたんだろうけど、そうした予備知識を一切与えないで、観客がそれぞれ『十二人の怒れる男』の陪審員になったかのように推理する楽しみはありました。あと、被告席との間にあるアクリル版とかマイクのスイッチをそれぞれが操作するんだ~なんて発見も・・・
これアメリカだったら裁判にもならないよね…
解らないけど...オモシロい
白い証拠 黒い証拠
推理力!?想像力!?
16歳の少女リーズが親友の殺害犯として連行された2年後の裁判で、有罪か無罪かを問われる法廷劇。
浜で遊ぶ家族のもとに警察官がやって来て娘を連れて行き、そして2年後と話がスタート。
程なく裁判になり検察のセリフからどういうことかは判るけれど、あらすじを読んでいないと判りにくい始まり。
裁判やその間の出来事でみせていく流れだけど、そもそもなにを根拠にリーズが犯人とされたのか、何が争点か良くわからない状態で展開していくのでモヤモヤする。状況証拠とも言えないような推察だけ?仮にも殺人事件の刑事裁判ですよね?
舞台がベルギーなのかフランスなのか判らないし、いずれにしてもそこの司法制度も知らないけれど、中高生の学級裁判かディベート大会レベルにしか感じられない。
作品で語りたいことの主は大人には理解出来ない若者の心情や思想的なものなのかも知れないが、で、何なの?レベルの内容だし、法廷でのやり取りが陳腐過ぎるしで何も響かなかった。
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