「自分も陪審員の一人として」ブレスレット 鏡の中の私 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
自分も陪審員の一人として
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まぁフランス映画らしい作品だなぁと感じた。裁判結果よりも、裁判の過程を楽しむ作品である。
序盤から被告人のリーズには不穏な空気が漂ってる為、観ていてもこの結末はどう終わるのか予想ができなかった。いろんな証拠や証言からどっちに転んでもおかしくない背景を持った被告人の為、こちらも陪審員の目線でこの作品を楽しむ事ができる。
終盤に近づくに連れて中々確固たる証拠が出てこない描写が続きこの結末は無罪なのかななんて思ってたところに作品無罪判決が出て作品は終わる。
それでも判決後にはリーズがネックスレを足首に巻き直したり意味深な、不穏な空気は漂ったまま作品は終わってしまう。
冒頭にも書いた通り個人的にはこの作品は陪審員目線で見るととても楽しむことはできた。作品の経過と共にこちらもリーズが犯人か否かを考えながら視聴できるいわば参加型ムービーの様なもの。
ただ物足りなさもある。序盤からどうもリーズに決定的な証拠がなさ過ぎてやはり犯人ではないのかなって思いの方が長く感じてしまう。もう少しグレーゾーンのアリバイやら証拠があるとより天秤にかける事ができ楽しめるようにも思えた。
気になる人はあまり大きな期待せずに見ると意外と楽しめる作品に思える。
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