「ココロの溶岩。」溶岩の家 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
ココロの溶岩。
ペドロコスタ長編2本目。出稼ぎ工事現場で事故?って意識不明のおっさんの付き添いで彼が産まれた貧しい島にやってきた看護士と、その島の男子との騒動。
最初のかなりグローアップして荒れた火山記録フィルムが印象的。昔は政治犯の流刑地だったという何もない火山島だが暮らす人間の中にはもやもやした溶岩の様な物がありますよ、島を出たいとか嫉妬や性欲とか、でもまた戻って来ちゃいますね、呪いですかね?そんなテーマなんじゃなかろうか。
主役は前作でもヒロインだった目つきのカッコいいイネスデメディロス。島民など素人を上手いこと撮影していて監督の興味が自分の中から外に移ったように感じる。絵のカッコよさはフレーミングと色、火山礫のコントラストによってたんぽされているが前作の様な狙った不自然なライティングは殆どない。
会話は前作同様ブツ切れでわかりにくく万人向けとは言い難い映画だが、妙な中毒性はある。
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