溶岩の家

劇場公開日:2025年5月24日

溶岩の家

解説・あらすじ

「ヴァンダの部屋」「コロッサル・ユース」などで世界的に高く評価されるポルトガルの映画監督ペドロ・コスタが1994年に手がけ、後の作品群につながる場所カーボベルデが初めて登場した長編第2作。カーボベルデの言葉や習慣、気候、歴史などを作中に取り入れながら、荒々しい色彩で描き出す。

看護師のマリアーナはリスボンの工事現場で意識不明になった男レオンに付き添い、彼の故郷カーボベルデに向かう。病人とともに荒野に取り残されてしまった彼女は島民に病院まで運んでもらうが、島の人々は誰も病人について語ろうとせず……。

本作撮影後、託された手紙をリスボンのフォンタイーニャス地区に届けたことから、「カーボベルデから届いた手紙」というコスタ監督作の重要なモチーフが生まれた。「ゴースト・ドッグ」のイザック・ド・バンコレがレオンを演じ、フランスの伝説的女優エディット・スコブが特別出演。日本では、コスタ監督の初期3作品を監督自ら監修した4Kレストア版にて上映する特集上映企画「ペドロ・コスタ はじまりの刻(とき)1989-1997」にて劇場初公開。

1994年製作/110分/ポルトガル・フランス・ドイツ合作
原題または英題:Casa de Lava
配給:シネマトリックス
劇場公開日:2025年5月24日

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映画レビュー

3.5ココロの溶岩。

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ペドロコスタ長編2本目。出稼ぎ工事現場で事故?って意識不明のおっさんの付き添いで彼が産まれた貧しい島にやってきた看護士と、その島の男子との騒動。
最初のかなりグローアップして荒れた火山記録フィルムが印象的。昔は政治犯の流刑地だったという何もない火山島だが暮らす人間の中にはもやもやした溶岩の様な物がありますよ、島を出たいとか嫉妬や性欲とか、でもまた戻って来ちゃいますね、呪いですかね?そんなテーマなんじゃなかろうか。

主役は前作でもヒロインだった目つきのカッコいいイネスデメディロス。島民など素人を上手いこと撮影していて監督の興味が自分の中から外に移ったように感じる。絵のカッコよさはフレーミングと色、火山礫のコントラストによってたんぽされているが前作の様な狙った不自然なライティングは殆どない。
会話は前作同様ブツ切れでわかりにくく万人向けとは言い難い映画だが、妙な中毒性はある。

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masayasama

3.5熱病にうなされるような映像体験

2025年6月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とにかく映像に圧倒される。カーボベルデの黒々とした岩石ばかりの山道をワンピースで闊歩する主人公マリアーナの力強さ。

住民の大半が、生きるために出て行くこの島に、異邦人である彼女が感じ始める連帯と愛着。

昏睡状態の患者レオン、バイオリン弾きの老人バソエと息子達、末娘ティナ、島で唯一の白人女性エディット、その息子?、犬を殺した少年タノ、島の女アマリアやアリーナ。住民達は言葉少なく、説明はほぼされないので相関関係は曖昧だ。それよりも荒々しい映像と土着の音楽に身を委ねた方が良いだろう。

木につるされた点滴、裸足になったら足の裏が暖かい大地の感触、波が風にあおられ横なぐりに吹く霧雨、祭の喧騒、印象的なショットの連続である。

そしてマリアーナ役イネス・デ・メディロスの比類なき存在感!

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sugar bread