「ある共通点で縮める人間関係」アジアの天使 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ある共通点で縮める人間関係
人と人の距離を縮めるのは共通点の確認だと思っている。趣味や好きな食べ物、異性の好み、出身地や母校、どんなことでも共通点があれば親近感が湧くものだ。
本作では登場する日本人兄弟(とその息子)と韓国人の3兄妹が縮まるのはある共通点があったから。それはちょっと意外なもので、でもとても重要で重い内容のもの。お互い親近感が湧くのもわかる。あの流れはよかった。
他にも池松壮亮が韓国語を理解していない状況で起こるすれ違いは面白いし、オダギリジョー演じる兄貴の軽薄な感じもいい。3兄妹の関係性も悪くない。ラストの食事シーンなんかは韓国映画っぽくて好きだ。
でも、なぜだか物足りなさを感じてしまう。天使のエピソードのせい?どうなったのかハッキリしない結末のせい?よく考えたらロードムービーの構図だからもっと面白くなってもいいはずなのに。全体としての印象はパッとしない。
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