Mishima: A Life in Four Chaptersのレビュー・感想・評価
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奔馬の最後のシーンはやはりかっこいい。しかしし遂げた勲としとげ損ね...
奔馬の最後のシーンはやはりかっこいい。しかしし遂げた勲としとげ損ねた三島では、それを重ね合わせることで皮肉にもなる。結局自決するべきではなかったのだろう。民衆は遅い。耽美主義に堕する事なく本懐を遂げるためには、逮捕されて生き恥を晒すべきだったのだ。生きて数十年を費やしてやっと人々は動き始める。それを待てずに死ななければならなかった三島のせいで、その主張から毒は消え、安穏と消費される物語になってしまったではないか。
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三島の文学と自決
アメリカが描く"三島由紀夫"をコッポラ、ジョージ・ルーカスと名だたる監督を冠に、脚本家としての手腕が確かなポール・シュレイダーで撮った本作。
日本人なら知って当たり前と言わんばかりな三島文学の映像化、幻想的な雰囲気と佐藤浩市に坂東三津五郎、奇想天外で近未来的な世界観と沢田研二、三島の分身的?坊主頭の永島敏行と物語が入り乱れ。
[金閣寺/鏡子の家/豊饒の海 第二巻・奔馬]
伝記映画として幼少期を含んだ三島由紀夫の生涯を物語に、、、真正直に観ていると混乱してしまう複雑さに戸惑う、、その理由は三島文学を読んでいるか否かの差が試される!?
断片的に挿入される三島文学の映像化、また違った映画を観ている気分に浸れる反面、三島自身を描く物語に切迫した心情など、緒形拳の演技や監督の演出に力強さが足りないような、淡々と一定のテンションを保ちつつ。
三島由紀夫の影響力と偉大さがヒシヒシと、同じ日本人として誇れる人物でもあり、自分自身の無知な部分に情けなさと恥ずかしさが、、??
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