「上等な料理にハチミツをぶちまけるがごときリメイク」おとなの事情 スマホをのぞいたら きのこさんの映画レビュー(感想・評価)
上等な料理にハチミツをぶちまけるがごときリメイク
範馬勇次郎丸パクリで申し訳ありません
ですが私怒ってます
この映画は世界各地でリメイクされたイタリア映画『おとなの事情』の日本リメイク版です
オリジナルのイタリア版おとなの事情(以下オリジナル)が面白くて本作には期待していたのですが正直不安もありました
せっかくリメイクするんだから変更するってのはいいんだけどオリジナルは幼馴染の中年男4人とそれぞれの奥さん3人だったのが本作は年代の違う夫婦3組と独身男性の組み合わせ
オリジナルは幼馴染の中年の関係がキモだっただけにこの時点で少し心配
唯一の独身男性には秘密があるのだがそれが幼馴染と数年の付き合いでは大きく違ってくる
友の名誉を守ろうとした友情が逆に友を傷つけてしまうような重みは今作の関係性からは感じられなかった
また個人的に日本のドラマや映画では時々茶化しを入れてくるのが鼻につくことあるけど本作も同様
(誤解しないでね!邦画は大好きです)
オリジナルの魅力は着信がある毎にひろがるピリついたスパイシーな修羅場だったのに本作ではちゃらけたり大袈裟な表情により緊張感が薄くなったように感じた
そしてなぜかアレだけの暴露がされた直後なのに甘い理想論により丸くおさまりそうな結末にも一言言いたい。どうやってもおさまらないからオリジナルはあの結末だったのだと思う。だったら変更すべきは人物の関係性じゃなくて秘密の内容でしょ!謝って簡単に許されるレベルじゃない(しかも謝ってない)
人物の関係性が軽くピリつくような修羅場感も薄ければ理想論でおさまる結末も甘い
万人受けするようにマイルド調整したのかもしれないが残念ながらオリジナルよりもよかった点が見当たりませんでした
リメイクするならせめてオリジナルよりも納得のいく結末をみせてほしかったです
頭を切り替えて本作だけで評価するとしても人物の魅力の薄さに伴う不快感からあまり高評価は難しいです
最後に一言
ロッコ役が六甲さんなのはウケました笑
きのこさんへ
コメント有難うございました!
日本の場合、あれは大罪ですし、「大人の秘密」として笑い話にできる社会的な素地は、わが国には無いですよねぇ。やはり日本を舞台にするのは、無理があった気がします。イタリアとかフランスなら、「お盛んな人達だよ」と、笑ってますw