「若い頃に観てたら、音響技術を目指したかも!」ようこそ映画音響の世界へ Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
若い頃に観てたら、音響技術を目指したかも!
サイレントからトーキー、モノから5.1chへ至る歴史。生産工場の様な当時の音作りから、個性を持つ音への変化など様々な角度から、誰もが知る作品を交えての音響世界の紹介は、どれも目を見開く様に食い入る話だった。
特にスターウォーズの音作りは独特だった。
音探しの旅に1年間や音が先行している場合もあるなど、音がどれだけのイメージを作り出しているかがわかる。チューイの声の誕生秘話を特に取り上げているが、これは沢山の人に見て欲しい。
元々無い音を作る、例えばピクサーの電気スタンド、ルクソーJr.の話やトイストーリーの話は勿論と言って良いほど興味深かったが、リアルな音に臨場感を与える為に、戦闘機の音に動物の鳴き声を加えるなんて話も面白かった。
個人的には地獄の黙示録の音響技術、ウォルターマーチが影響を受けた、ミュージックコンクレートやジョンケージの話。
ミュージックコンクレートと言えば、ビートルズのレボリューション9が有名らしいが、私的にはモーリスベジャールの振付け曲と繋がったのは良い発見だった。
コメントする