「【”後年、数多くの浮名を流した男の真の恋情” 女性にモテる男ほど、焦らされると恋情は募るのです・・。ステイシー・マーティンの妖艶さ全開作でもある。】」カサノバ 最期の恋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”後年、数多くの浮名を流した男の真の恋情” 女性にモテる男ほど、焦らされると恋情は募るのです・・。ステイシー・マーティンの妖艶さ全開作でもある。】
ー イタリアに実在した文筆家でモテ男、ジャコモ・カサノバ。1000人の女性と床を共にしたそうである・・。
今作は、カサノバ(ヴァンサン・ランドン:仏蘭西の名優との事だが、初見。)が当時の壮年期に”初めて”恋に落ちた姿を描いている。恋の相手は、マリアンヌ・ド・シャルピヨン(ステイシー・マーティン)
カサノバを演じるヴァンサン・ランドンが、壮年期の男に見えないのだが、そこは演技でカバー。
何より、娼婦シャルピヨンを演じたステイシー・マーティンの妖艶な美しさ、腰の括れも露わにした裸体に、ドキドキしながら鑑賞してしまった作品・・。(ホント、すいません・・。)ー
■感想
・ストーリー展開は、相当に粗い。
冒頭、1793年のボヘミアで、女性から恋の遍歴をインタビューされるカサノバ。顔は映されない。
そこで彼が言った言葉。
そして、舞台は30年前のロンドンに移る。
・モテ男で壮年期のカサノバはロンドンで開催された宴で、シャルピヨンと出会い、一目ぼれ・・。イヤリングを気障なシチュエーションで贈ったりして、関係を求めるのだが、
”ルールを守らないと・・”
と躱されて、焦らされて焦らされて・・。
・カサノバは、シャルピヨンが、全裸で盥の水で身体を洗っている姿を見てしまったり、他の男と寝ている姿を見てしまったり・・。ショルピンを想う心は募るばかり・・。
ー 分かる、分かるぞ!カサノバ君!
男とは、哀しくも愚かしき生き物で、相手から近づいてくる場合には、余裕で受け入れるが、焦らされると、もう・・。 ー
<ステイシー・マーティンは「グッバイ・ゴダール!」で、”こんなにお若いのに・・”と思ってしまった演技と、「アマンダと僕」で、更に深みに嵌った女優さんである。
そんな彼女が演じるシャルピヨンの妖艶な姿に、カサノバ同様、ヤラレタ作品。
18世紀の高貴な人々の衣装、意匠も佳き風合を醸し出しているし、知的なコルネリア夫人を演じたヴァレリノ・ゴリノも美しく・・。
男とは、近くの”花”より、手に届きそうで届かない”華”を追い求める愚かしき生き物なのである・・。>
NOBUさんへ
今週、一日一本生活のBloodです。これは苦手なヤツでした。期待はコメディ要素たっぷりのフランス戯曲だったんですよねぇ....眠かったですw