グレイハウンドのレビュー・感想・評価
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普通
戦艦の艦長が船団の護衛をする話なんですが、こんなに瞬時に適切な判断が出来て指示が出せたら良いだろうな、と思いました。
映画としては被害が出ながらも船団の護衛を全うして終わりなんですが、最後の方がいまいちクライマックスって雰囲気が無く、何となく同じテンションで続いて終わってしまったって感じです。
劇中のセリフもほとんど操船に関する指示や専門用語なので、何となく何について言っているのかは分かりますが、それがどの程度凄いことなのかは良く分かりません。
艦長が船員の名前を良く間違えたりとか、冒頭の女性との関係。コックや副艦長との関わり等の人間関係に関する描写が作中の話にそんなに絡んで来ないので、キャラクターの人間味があまり滲み出て来ないのが敗因かなと。
戦争映画としてはなかなか
さすがトムハンクス。こういう役はハマり役ですね。
内容は次から次にピンチが訪れ、それをトムハンクス演じる艦長が率いる対潜艦で切り抜けていくという物語です。
常に緊張感がらあり、映像も迫力があります。
潜水艦からのデコイ、ソナー、魚雷回避、艦内での命令系統、給仕とのやり取り…見所は沢山あります。
グレイハウンドに立つ
非常にクールな映画だ。心情は推して測るのみ。しかし人とリアルに対峙する時、周囲を観察する視界によく似ている映画だと思う。あたかもグレイハウンドに立っていた様な臨場感を覚えた。
潜水艦の動きは音で察知する。得られる情報は限られている。航行は進行方向と時間で計算される。敵の姿を見ることもなく攻撃・迎撃を決定する。赤混じりの海が爆発の飛沫を上げ、石油が海に広まる様を見て、勝利を知る。海は何もかも違う。
突然に飛来する魚雷の恐ろしさに固唾を呑んで見送った。舵を切った船の先が衝突しない事を祈ったであろう船長の背中。臨場感に驚かされる毎に、映画館で観られない事を残念に思った。
もう少し脚本に深みが欲しかった
駆逐艦側からの視点で物語が進行します。
映画のUボートなど、潜水艦側からの視点で描かれる映画が多いので、そういう意味では新鮮でした。
ただ、トム・ハンクスの人物像や、クルーの人物像、人間関係などの説明がほぼないので感情移入しにくいかもです。
敵側のUボートにしても、ラストのシーンなどで、何故水面すれすれで戦う必要があるのか理解に苦しみました。実際のUボートの攻め方として正しいのでしょうかね。
贅沢かもしれませんが、敵側の人物の描写もあったら良かったのかなと思いました。
お互いの駆け引きの描写があればもっと良かったと思いました。
ありそうで無かった戦争映画
ほぼ全編戦闘シーンで、戦闘に関しない台詞はほとんど無いです。
しかも、トムハンクスの艦長が居ないシーンは無く、ずっと指示を出し続けているという、ありそうです無かった演出。
終始緊迫しているので、全く目が離せませんでした。
あえてドラマを盛り上げるような演出等を削ぎ落としたんでしょうね、キリッとした短い上映時間が良かった。
大変面白かったです。
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