夏への扉 キミのいる未来へのレビュー・感想・評価
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やっと『夏への扉』の映画が観られて嬉しかった
名作SF小説の初実写作ということだが、50年代のアメリカで書かれたこの物語を今の日本に置き換えたというこの作りはかなり見事なものだとしか思えない。たとえば、宗一郎(山崎賢人)の自宅兼DIYラボがまったくのアメリカンな佇まいであるのに、これが今の日本の物語の風景として成立するところなどは、やっぱり現代の物語としてのリアリティがあるなあと猫のピートくんの足跡を追いながらしみじみ感じ入ってしまった。
そういう意味で、この作品のAIやアンドロイドの設定と、日本という設定、そして時代と科学のレトロ設定の按配は完璧で、この物語を淀みなく綴っていく手法はとても心地よかったし、『夏への扉』の初映画化作品として素晴らしい。
物語を牽引する動機となる松下璃子(清原果耶)のキャスティングもずっぱまりだと感じたけれども、宗一郎と璃子との間のエピソードがなにかもっとあってもよかったと思う。たとえば、原作のリッキー(璃子に相当)が、キプリングの児童小説に登場するマングースにたとえて「リッキー・ティッキ・タヴィ」と呼ばれているような、璃子を際立たせる強烈なエピソードや宗一郎との絆を鮮やかに物語る要素がなにかもっとあったらよかったと思う。夏菜、田口トモロヲ、藤木直人らのキャスティングとキャラクターは申し分なかった。
それと、どうせなら、エンディング・クレジットであまりにも見事にこの物語を歌い上げてみせる山下達郎の1980年の名曲‘夏への扉'を使ってほしかったとも思う。
あきらめの悪いやつだなあ
とてもいい映画でした。
とてもわかりやすくつくられていて、おもしろかったです。
山﨑賢人さんがおっしゃってたように『レトロでチャーミング』な感じのする作品でした。
私たちが過ごしてきたのとはちょっと違う1995年に始まり、
後半は伏線が次々回収されてすっきり。
意外な展開の数々におどろきながら観てました。
『ラストに最高のサプライズが待っている』の言葉どおり、とってもステキな結末でした。
LiSAさんの主題歌もよかったし、Mr.Childrenさんの曲もとても効果的に使われてました。
山﨑賢人さんはすごくいい俳優さんになってきましたね。表情のお芝居がとてもお上手だと思いました。
原作より良かった!
ロバート・A・ハインラインの原作は、半世紀以上読まれている時間旅行をテーマにしたSF小説。
BTTFはじめ多くの作品に影響を与えた名作ですが、20世紀半ばの作品なので不自然に感じる部分やちょっと気味悪い部分もありました。
10年以上前、舞台を日本に移して幼いヒロインのリッキィを高校生のガッキー(笑)に変え、私自身がドラマシナリオを書きかけたことがあります。その時に気になった原作の不都合な点や不自然な点が、この映画では見事解消されてました。脚本家(菅野友恵)の才能に脱帽です。
実は、この映画の公開直前にオンデマンドで観た三木監督の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で時間の流れの説明にちょっと当惑したので、あまり期待せずに映画館に足を運びました。
しかし、この作品では論理的破綻も最小限に留められていたし、多くの人が感じるタイムパラドックス的矛盾点もちゃんと説明されてました。それに、ところどころに仕掛けられた小さなエピソードや小道具が洒落てます。
キャストはNHK朝ドラオールスターズという感じですが、話題の清原果耶はヒロインにピッタリだし、夏菜の悪女っぷりもなかなかのもの。藤木直人演じる原作には登場しないヒューマノイドのピートも良かったです。
そして極めつけは、この映画のもう一人?の主役。
ネコのピート役のパスタとベーコン(二匹一役)は言うことなし!
クローズアップされたパスタの表情にハートを鷲掴み……いや、肉球掴みです。(笑)
それがあるなら
予習はしないで見ましょう
(´-`).。oO普通でした。
最初のホーキング博士の言葉を信じないとこの映画は理解できないんだろうし、タイムスリップものにいつまでもアレルギーが残るんでしょうねぇ。小生タイムスリップ物って少し苦手。〝過去も未来も不安定、、、、〟と言っていた様気がします。片方が不安定だと片方も不安定に変化するという事でしょう。過去が変われば未来も変わるは認識できるですがその逆は戸惑ってしまう。。。混乱しながらの視聴です。
猫が諦めないと言う象徴だったのでしょうがストーリーに絡んでこなかった様な?
AIの介護ロボットも然り。この2体の関係性で何が言いたかったのか?
諦めずにやり通すって事が言いたかったんだろうか?
それと主人公が騙されるべくして騙されてしまうのにはワラタ。
馬鹿だなぁと思った。
解説本読みたいです。
もっと大人なSFを見たい。本当は。
ハインラインのあれが遂に映画化ですよ、ということでいそいそ観に行く。事前の宣材物で観た通りデート映画になっていてまあそのような段取りです。以外に90年代が90年代に見えない。ガジェットでハッと気づくけど、建物や服装やインテリアがそうは見えない。で、未来。頑張ってはいる。つまらないとは言わない。ストーリーの進め方はいいと思う。原田泰造は意外に普通にしてるといい、とか思ったりはしたけど、やっぱりこの手の映画の細部がわざとなのかダサく感じる。テレビっぽさというのはもちろん褒め言葉ではなくテレビっぽい。せっかくならスパイクジョーンズの『her』くらいはいきたかった。なぜ東宝系の全国映画はダサいのか。10代20代前半にあわせるとダサくしなきゃいけないのか。いつになったら『アバウトタイム』とかできるのか。SFは細部が大事、と思うと。う〜ん、、ですね。
『よかったね~』と泣ける映画。
ピート(猫)がまずかわいい!
ずんぐりした体にまっくろおめめ。癒されます。
この子(ベーコン君)、岩合さんの映画でも主役猫ちゃんでした。
ただ彼は今回アクション担当らしく、アップは寄り担当のパスタ君みたいで本当にかわいいです。
まず、主人公がとにかく不幸です。謎の不幸連鎖。
ここまで?と思うくらいひどい。
色んな伏線もなんとなーく、事前にあらすじをみていたら理解ってしまいます。
ただこの映画の良いところは、なんとなく理解ってしまっても全てハッピーな回収をしていくので心地よくみれました。
とても爽やかな感動が残る、といいますか。
描かれている時代も90年代で、40代の人は懐かしさもあると思います。
そして数十年後の未来、ここまで変わっているかは微妙だったのでここはもう少し先の設定でも良かったのでは?と思ってしまいましたが、全体的にはとても良い作品でした。
LiSAさんの主題歌もピッタリで、エンドロールを幸せな気持ちでみれました。
夏休み課題図書のような作品です。
コロナ禍で、梅雨入りで、五輪騒ぎで、
いろーんな意味でジメジメしてる昨今。
夏に向かって、少しでもスカッとしたい
方、特にオススメです。
夏休みの宿題として鑑賞感想文の題材と
したいくらいの王道SF作品。
原作未読です。でも、ネットでざっと
あらすじを読みました。なるほどー。
よく作られた脚本ですね。原作の
おおよそのエッセンスは放り込まれ
お話として成立できてます。
僕としては序盤の青臭い
世間知らず度200%の宗一郎にイライラ
とか、あれ?タイムパラドックス発生
してないか?とか、ちょいとうまく
進みすぎないか?などなどありますが、
まー、細かいことを言ったら無粋。
楽しいエンタメ作品として振り切って
ますから、楽しんだモン勝ちでしょう。
BTTFオマージュっぽいのもあり、
藤木さんの良い味あり。
良作でした。
ラストシーンがすごく良い。
猫とロボットのピートがいい
なんかつまらんかった。
原作の素晴らしさがよく表現されている。
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