夏への扉 キミのいる未来へのレビュー・感想・評価
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とにかく、ピートの漢気
原作の古典的SFは未読です。
前半で主人公を絶望のドン底に落とした「悪」が、後半ほぼ消えてしまうんですね。
3人の理系男子を軸に進んでいく、主人公の前向きな伏線回収は、しっくりこない箇所もあったけれど、もちろん楽しかった。悲惨な展開にはたぶんならないと、このあたりで確信。
後半は、ヒューマノイドのピートが、ストーリーを引っ張ってくれた。研究者としての主人公の意地と、ヒロインへの抑えられない想いをそっくり背負って主人公を助けるピートの漢気が素敵だった。オマケにコミカルで愛らしい。これが私にとっての、このシネマの感動の大半。
それと、病院の看護師や受付の女子など、はっきりヒューマノイドと分かる表情や身体の動きを、シネマの中で見たのは、初めてかも知れない。これは良かった。もっと色んな職種でもヒューマノイドを見たかったです。
猫のピートが望んだ通り、結末はディストピアとは正反対の夏的な未来に至った。まずは、爽やかな読後感。
それで、猫のピートとヒューマノイドのピートは同一人物ですよね。
うさぎのピーターとネコのピート
ワンデーフリーパスポート最後は今作です。
山崎賢人と清原果耶の共演、監督はぼく明日やふりふらの三木孝浩監督ということで鑑賞。
このように期待できる要素はあるのですが、ちょっと苦手なSFなので期待はそこまでせず。
え?めっちゃくちゃ面白いです。
こりゃ、驚き。ビックリたまげました。
監督らしさ全開で一気に引き込まれ、最初から最後まですごく楽しい。ぼく明日と雰囲気がすごく似てます。
時は1995年。
ロボット開発者の宗一郎(山崎賢人)は、愛猫のピートと妹の璃子(清原果耶)との穏やかな日常の中で、研究に没頭していた。そんなある日、彼は信頼していた共同経営者と婚約者に「大切なもの」を奪われた。
見る前から分かっていたことだが、演者がいい。
脇役の原田泰造や田口トモロヲ、夏菜、浜野謙太、濱津孝之など素晴らしい役者ばかり。皆すごく楽しそう。
藤木直人はこんな役が何故かすごく似合う笑 ちょいちょい笑わせてくれるし、ちょいちょい感動させる。緩めたり引き締めたり、絶妙なバランスで映画を盛り上げている。
この映画の主演を山崎賢人にして大正解。雰囲気といい、役柄といい、原作を読んだことは無いがすごくハマっていると思う。ヤマザキパンのCMみたい。
彼の怒りながら涙を浮かべるあの表情は、かなりグッとくるものがあるし感情を揺さぶられる。研究への思いの強さがひしひしと伝わってきて、大切なものを奪われた時の彼の演技はたまらなく良かった。
清原果耶も相変わらずすごい役者だこと。
「まともじゃないのは君も一緒」「砕け散るところを見せてあげる」に引き続き、最高の演技を披露。
大スクリーンで彼女を見れることが幸せです。
過去2作ではコメディアンヌとしての底力を見せてくれましたが、本作では原点回避で優しくどこか寂しそうな役を演じています。コメディも良いけど、こういう役もやっぱし似合う。美しさが際立ちますね。
山崎賢人と清原果耶がどことなく似ている気がする。
同じ画角に2人が写った時に演技をしているという感じがせず、本物の兄弟かのように思えた。マジで違和感ない。配役完璧すぎませんか、監督。
かなり巧妙で緻密な脚本で、様々な方面で話が進んでいくため初めの語りから終わりの風景まで一切飽きない。NO MORE映画泥棒の時に「あー、トイレ行っとけば良かった」と思ったが、そんなこと忘れて没頭出来ました。やはり数多くのSF・恋愛映画を手がけてきた三木孝浩監督ということもあって、引き込み方といいムダのなさといい他の監督には真似出来ない面白さがある。
非常に丁寧で雑さが見受けられない。
語りすぎず観客に考えさせる部分もあって、最高のエンターテインメント作品に仕上がっている。近年邦画業界の問題になりつつある、「予告の大袈裟さ」がこの映画にはなく、期待させすぎず見せすぎないという割と大切な要素を予告で取り込めている。それもあって、純粋に映画を楽しめることが出来る。
見終わった後の余韻も素晴らしく、どういうことだったんだろうかとじっくり考えることが出来て、鑑賞中も鑑賞後も楽しめる映画。誰かと語りたくなるような映画なので、カップルや友人との鑑賞をオススメします。これ映画ランキングに乗ってないのなんでだろうか...。SFってやっぱり今ウケないのだろうね。
ただ、小ネタを取り入れて欲しかったかなと。
話自体はすごく面白いし楽しいのだが、物足りなさを感じてしまう。過去と未来の違いが著しくない。2025年と後4年後の事なのであまり未来感が無く、1995年もテレビの古さ位で時代を感じられない。
時代設定はしょうがないとしても、小ネタを取り込んで格差が欲しかったと思った。
でも、最高に面白かったです。
清原果耶の活躍に今後も目が離せません。(これ毎回のように言っている気がする...笑)
ラストシーンのサプライズに感動
原作は読みましたがあまりストーリーとしてスッと頭に入ってくる感じではありませんでしたので映像だと理解しやすいかな、という期待を持って観にいきました。
期待通りとても分かりやすく最後には伏線を回収できてとてもスッキリした気持ちで映画館を後にしました。(それでもあそこが気になる、と複数回観ましたが)
原作にはないPETEの存在もどうなんだろう?と少し不安だったのですがこれまた
ストーリーを進めていく上で不可欠だったなと思いますしクスっと笑えるシーンもあってとても良い味を出しています。
時代設定も秀逸で過去の映像は懐かしい想いで観る事ができ(敢えて事実と違う部分もあり)近未来では本当にこうなってるかも?と思わせるワクワク感がありました。
そして何よりラストシーンのサプライズは原作とは違った角度から描かれているのですが本当に美しく清々しい気持ちになれ、観終わったらまた直ぐに観たくなる、そんな映画です。(実際既に5回観ました)
猫の演技と意外なラストにスッキリ!
さらば長き眠り
最近やたらと若いイケメンと女子を主役にした映画が多いのは、それだけ観客のニーズがあるのだろう(少女マンガの原作多し)。「夏への扉」は結構思い入れのある小説で、映画化と聞いて気になってはいたが、日本映画?という時点でかなり危惧していた。これは明らかにキャスティング先行の企画と思われる。前述の若者向け恋愛映画に極力寄せていて、小説の読後感とは完全に別物だった。
原作の主人公のイメージから山崎賢人は誰も思いつかないし、璃子の元になっているリッキィは小説では11歳である。そもそもリッキィは重要なキャラクターではあるが、終盤まで登場しない(例の修羅場の際には、ガールスカウトのキャンプに行っていて不在)。これはロバート・ネイサンの「ジェニーの肖像」よろしく、少女が恋愛対象となる年齢まで追いつく物語なのである。ただそのあたりは世情的になかなか難しい面もあるので、最初から女子高生というギリギリ恋愛要素を加味できる年齢にして、甘々のベールで包んでみたと推察する。
「夏への扉」は1957年に出版され、小説の舞台は1970年という“未来”で、30年後の2000年へ冷凍睡眠で旅立つ。小説では1970年に実現している家事ロボットや冷凍睡眠は現実には未だに存在せず、あるのはルンバぐらいだ。映画では設定を四半世紀シフトさせ、冷凍睡眠の目覚めを2025年に変えたわけだが、今から4年後にあんなヒューマノイドが闊歩しているとはとても思えないな。
過去へのタイムトラベルにヒューマノイドが同行するのは映画独自の展開で、あの藤木直人ヒューマノイドがそのまま30年後に連続しているとなると、因果律が破綻する(いつ作られたのか?)。「A.I.」のジュード・ロウの線を狙ったのかもしれないが、違和感しかない(人工物なのに老けている)。
ミスチルやLiSAなどの使い方も下世話で、こういった映画作りが受け入れやすいのだとしたら、とても残念だ。
p.s.昔、何代か前に飼っていた猫に、“ピート”と名づけていました。
めっちゃ良かった!泣けるミスチル
山﨑賢人主演に間違いなし!
今後賢人の映画は全部観ようって思うくらい良かった♥
清原さんもとっても可愛かった
クスクスするシーンも多くて
ずっと楽しかった
1日経った今も、まだ余韻に浸ってるしもう一度観たい!
結末も最高
私の大好きなSF感!しっかりしていて納得いく未来
イヤホンから聴くミスチルのクロスロード昔から知ってる曲だけど本当にいい曲♥
エンディングもこっちでも良かったのでは?って思うくらい泣けました。
原田泰造さんの夫役
むちゃくちゃ良かったし高梨臨さんの妻とのやり取りも泣けました。
あんな数秒のシーンなのに二人の過去とか未来を想像させるような、シーンは素敵過ぎました。
今はコロナ禍で映画のレイトショーがやってないので、ファーストデーを利用して安く観れたけどまたタイミングがあえばレディースデーとかでもう一度観たいです(´;ω;`)(´;ω;`)
猫のピートも可愛かった癒やされたー
やっと『夏への扉』の映画が観られて嬉しかった
名作SF小説の初実写作ということだが、50年代のアメリカで書かれたこの物語を今の日本に置き換えたというこの作りはかなり見事なものだとしか思えない。たとえば、宗一郎(山崎賢人)の自宅兼DIYラボがまったくのアメリカンな佇まいであるのに、これが今の日本の物語の風景として成立するところなどは、やっぱり現代の物語としてのリアリティがあるなあと猫のピートくんの足跡を追いながらしみじみ感じ入ってしまった。
そういう意味で、この作品のAIやアンドロイドの設定と、日本という設定、そして時代と科学のレトロ設定の按配は完璧で、この物語を淀みなく綴っていく手法はとても心地よかったし、『夏への扉』の初映画化作品として素晴らしい。
物語を牽引する動機となる松下璃子(清原果耶)のキャスティングもずっぱまりだと感じたけれども、宗一郎と璃子との間のエピソードがなにかもっとあってもよかったと思う。たとえば、原作のリッキー(璃子に相当)が、キプリングの児童小説に登場するマングースにたとえて「リッキー・ティッキ・タヴィ」と呼ばれているような、璃子を際立たせる強烈なエピソードや宗一郎との絆を鮮やかに物語る要素がなにかもっとあったらよかったと思う。夏菜、田口トモロヲ、藤木直人らのキャスティングとキャラクターは申し分なかった。
それと、どうせなら、エンディング・クレジットであまりにも見事にこの物語を歌い上げてみせる山下達郎の1980年の名曲‘夏への扉'を使ってほしかったとも思う。
あきらめの悪いやつだなあ
とてもいい映画でした。
とてもわかりやすくつくられていて、おもしろかったです。
山﨑賢人さんがおっしゃってたように『レトロでチャーミング』な感じのする作品でした。
私たちが過ごしてきたのとはちょっと違う1995年に始まり、
後半は伏線が次々回収されてすっきり。
意外な展開の数々におどろきながら観てました。
『ラストに最高のサプライズが待っている』の言葉どおり、とってもステキな結末でした。
LiSAさんの主題歌もよかったし、Mr.Childrenさんの曲もとても効果的に使われてました。
山﨑賢人さんはすごくいい俳優さんになってきましたね。表情のお芝居がとてもお上手だと思いました。
えーっと、
と思っている間に1995年に戻り、予定をこなし、また2025年に戻っていました。
あの白石という女性の人物造形が浅はかな気がしたし、伏線が伏線としてではなくばっちり見えちゃってたのが乗り切れない一因でしょうか。
しかし藤木直人氏のロボット動作はすごく良く研究されていたし、猫も可愛かったしで、なんとなく星を下げれず3つで。
原作より良かった!
ロバート・A・ハインラインの原作は、半世紀以上読まれている時間旅行をテーマにしたSF小説。
BTTFはじめ多くの作品に影響を与えた名作ですが、20世紀半ばの作品なので不自然に感じる部分やちょっと気味悪い部分もありました。
10年以上前、舞台を日本に移して幼いヒロインのリッキィを高校生のガッキー(笑)に変え、私自身がドラマシナリオを書きかけたことがあります。その時に気になった原作の不都合な点や不自然な点が、この映画では見事解消されてました。脚本家(菅野友恵)の才能に脱帽です。
実は、この映画の公開直前にオンデマンドで観た三木監督の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で時間の流れの説明にちょっと当惑したので、あまり期待せずに映画館に足を運びました。
しかし、この作品では論理的破綻も最小限に留められていたし、多くの人が感じるタイムパラドックス的矛盾点もちゃんと説明されてました。それに、ところどころに仕掛けられた小さなエピソードや小道具が洒落てます。
キャストはNHK朝ドラオールスターズという感じですが、話題の清原果耶はヒロインにピッタリだし、夏菜の悪女っぷりもなかなかのもの。藤木直人演じる原作には登場しないヒューマノイドのピートも良かったです。
そして極めつけは、この映画のもう一人?の主役。
ネコのピート役のパスタとベーコン(二匹一役)は言うことなし!
クローズアップされたパスタの表情にハートを鷲掴み……いや、肉球掴みです。(笑)
過去から未来へ そして未来から過去へ
山崎賢人 清原果耶 主演
ようやく1年待って見れることにとても嬉しかったです。
1995年から2025年の2つでストーリーが繋がる物語です
つまり 過去から未来へ 未来から過去へ
タイムマシーンみたいな感じです
僕も意味が分からなかったのですが 途中から何となくわかってきて
最後は ハッピーエンドでよかったです
それではストーリーを説明します
ロボット開発に関わる高倉宗一郎 と 娘の璃子 二人は別々の家で
過ごしてましたが
裏切り そして悲しみ の先に待ち受けてたのは30年後の世界
娘を失い 再び辛さが増える宗一郎に ヒューマノイドロボット ピート と 共に
30年を超えた復讐が始まります
娘を助けるために 果たして宗一郎の運命は
最後は 僕自身の開設をしたいと思います
主演の山崎賢人は演技力と役を作るために主人公としてどうやって立ち向かうか
そして 娘を助け出す方法 と 謎を解き明かす 様々な挑戦が
とても素晴らしかったです
最後の娘と再会シーンはとても感動しました
清原果耶も 主人公を支え合う そして 辛い過去を持ちながらも
最後は成長してゆき再会を果たします
僕は2人の絆と団結がとても良いなーっと思いました
まだ見ていない方は ぜひ見てください
それがあるなら
予習はしないで見ましょう
(´-`).。oO普通でした。
最初のホーキング博士の言葉を信じないとこの映画は理解できないんだろうし、タイムスリップものにいつまでもアレルギーが残るんでしょうねぇ。小生タイムスリップ物って少し苦手。〝過去も未来も不安定、、、、〟と言っていた様気がします。片方が不安定だと片方も不安定に変化するという事でしょう。過去が変われば未来も変わるは認識できるですがその逆は戸惑ってしまう。。。混乱しながらの視聴です。
猫が諦めないと言う象徴だったのでしょうがストーリーに絡んでこなかった様な?
AIの介護ロボットも然り。この2体の関係性で何が言いたかったのか?
諦めずにやり通すって事が言いたかったんだろうか?
それと主人公が騙されるべくして騙されてしまうのにはワラタ。
馬鹿だなぁと思った。
解説本読みたいです。
有名原作を日本風に上手く作り変えた佳作
冷凍睡眠+タイムトラベルも画期的だと思います。
ただ、展開に驚きがあまりなかったです。
黒幕の正体や、璃子も冷凍睡眠してるだろう展開はすぐに予想できたので、SFのどんでん返し的なカタルシスは少なかったです。
全体的にはロバート・A・ハインラインの有名原作SF小説を、上手く現代日本風にアレンジしていると思いました。
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