「三木監督ワールド!」夏への扉 キミのいる未来へ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
三木監督ワールド!
なぜだろう…、冒頭の波打ち際の空撮は、過去に見たことのある映像のようにも見えるが、美しさが際立つ。
いつもの三木監督作品同様、ゆったりとしたリズムでストーリーは進んでいくが、決して間延びすることはない。
SF作品だが、時代は過去へとさかのぼり、そして未来へとタイムリープする。
主人公の宗一郎と璃子の気持ちは、まわりの人間達の思惑が絡み、離れ離れになってしまいそうになるが、決して離れることのできない運命にある。
過去は変えられず、未来のみ変えられるのか?宗一郎は、過去を変え、未来を変えた。未来を変えるために、過去を変えた。
このSFのような未来がくるかといえば、そのままの世界が未来となることはないかもしれない。
しかし、未来は変えることができる。そして、運命をも変えることができる。これが、この物語のメッセージなのかもしれない。
二十年の冷凍睡眠から目覚めた璃子は美しかった。すべての物語は、この瞬間のためにあったのだ。
三木監督作品には、ハッピーエンドが似合う。エンディングのLiSAの歌声も心地良かった。
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