「とにかく、ピートの漢気」夏への扉 キミのいる未来へ Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく、ピートの漢気
原作の古典的SFは未読です。
前半で主人公を絶望のドン底に落とした「悪」が、後半ほぼ消えてしまうんですね。
3人の理系男子を軸に進んでいく、主人公の前向きな伏線回収は、しっくりこない箇所もあったけれど、もちろん楽しかった。悲惨な展開にはたぶんならないと、このあたりで確信。
後半は、ヒューマノイドのピートが、ストーリーを引っ張ってくれた。研究者としての主人公の意地と、ヒロインへの抑えられない想いをそっくり背負って主人公を助けるピートの漢気が素敵だった。オマケにコミカルで愛らしい。これが私にとっての、このシネマの感動の大半。
それと、病院の看護師や受付の女子など、はっきりヒューマノイドと分かる表情や身体の動きを、シネマの中で見たのは、初めてかも知れない。これは良かった。もっと色んな職種でもヒューマノイドを見たかったです。
猫のピートが望んだ通り、結末はディストピアとは正反対の夏的な未来に至った。まずは、爽やかな読後感。
それで、猫のピートとヒューマノイドのピートは同一人物ですよね。
Uさん
「アムステルダム」にコメントありがとうございます😊
コメディ要素が強くて監督はとても楽しんでいた印象でしたね。
撮影と美術が優れていてアート的な作品で素敵でしたね。
Uさんは一回の映画館での鑑賞。
すごく細かく覚えてらして緻密なレビューに驚きます。
集中力、すごいですね。
「夏への扉」は、私も殆どUさんと感動のポイントが同じでしたね。
猫のピートと、ヒューマノイドのピート、受け付けのアンドロイドの応対。
面白いところとそればかりでしたね。
三木監督にしては切ないラブストーリー感は薄かったですものね。