「諦めない気持ち、変わらぬ想い――時を超えたラブストーリー(※SFです)」夏への扉 キミのいる未来へ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
諦めない気持ち、変わらぬ想い――時を超えたラブストーリー(※SFです)
原作を読んだのは、たぶん30年くらい前です。本屋で平積みの文庫本を見つけました。「夏への扉」というワクワクするタイトル、猫のイラスト、そして著者がロバート・A・ハインライン。買うしかない。
ハインラインを読んだことは無かったんですが、そのころのSFマガジンによると、SFファンにダントツ人気の海外作家がハインラインとアシモフだったのです。(アシモフはミステリーも書いていて、私見ですが『黒後家蜘蛛の会』は、『謎解きはディナーのあとで』に影響を与えていると思います)
残念ながらこの時読んだ内容は忘れてしまい、覚えているのは(猫)(冷凍睡眠)(ロボット)(面白かった)という事です。
今回映画化され、新訳も出たのでまた購入して読み始めましたが、映画の宣伝で藤木直人さんが”ピート”というオリジナルキャラクターだと知り、原作読まない方が楽しいかも、と本の方は中断しました。
さて映画の方です。導入部の猫のピートについては原作のイメージ通りです。
しかし古典SFの名作によく挑戦したと思います。三億円事件が無事に解決した、つまり実際とは少し違う世界の1995年、なるほど。
宗一郎(山﨑賢人)は嵌められて、2025年に飛ばされます。璃子(清原果耶)は?この陰謀の黒幕は誰なのか。
近未来の描写は上手く考えられていると思います。ヒューマノイドの藤木さんがとても良い感じ。
ただ、起承転結の『転』と『結』があわただしくて、主人公がいつの間にか全体像を把握しているのに、こちらは置いて行かれた感じです。白石のパートをだらだら長くしてしまったのと、浜野健太さんのコミカル演技が話を分かりにくくしてしまったと感じました。決着はついたけど、少しモヤモヤ。
でも、終わり良ければすべて良しです。信じて待ち続けた二人(とピート)に明るい未来がある!?
ゆりさん、コメントありがとうございます!
それにしても替え歌うますぎ!
重要人物が3人出てくるので、ちょっと混乱してしまいそうでしたし、インパクトが弱かったかな~
ま、コンパクトにまとめられていて、そこは良かったかと思います。
大人の科学も良いですよね♪
大人の科学は、かつての「◯年の科学」が休刊(実質、廃刊)になったので、そのテイストを復活させた学研の出版本。
子供の科学は、誠文堂新光社が大正13年から出版していて、再来年で100周年になる長寿雑誌なんですよ♪
ゆり。さん
コメントありがとうございます♪
黒後家蜘蛛の会は学生時代にハマりました。
物心ついた頃から「ドラえもん&アトム・火の鳥」→「ロボット三原則」→「アシモフはロボットもの&SFの神様みたいな人」という認識が刷り込まれていましたので、アシモフがミステリーを書いていると知った時は軽い衝撃でしたねw
今回の映画と原作では、細部はかなり違いますので、是非気にせず再読なさって下さい^ ^
(教授にタイムワープさせて貰うところはかなり違います。浜野さんの役がありませんから、教授との繋がりもありませんので、ほとんど騙し討ちで過去に飛ばして貰います(笑))
浜野健太さんの手にしたkoka→「子供の科学」を現在愛読している子供達が、未来にどのような仕事を実現してくれるか本当に楽しみですね。