「鬱陶しい梅雨にオススメな涼風」夏への扉 キミのいる未来へ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
鬱陶しい梅雨にオススメな涼風
原作は半世紀以上前のアメリカで書かれていますが、保険会社の事業でなぜ冷凍保存?(→コールドスリープ中、つまりかなり長期間の運用なので、睡眠明けの生活保証の費用を差し引いても保険会社はがっぽり運用益で儲かるのですね。だから、一定の財産がないと冷凍してくれない)とか、その頃既に開発者は20代の若さでも自分の発明を事業化し、同時に出資者として株主になっているわけです。
このあたり、ひと昔前の日本社会ではなかなか理解しにくいと思ったのですが、今の感覚ならそれほど違和感なく消化できました。そういう意味では、〝今の日本〟で作られたのは決して偶然でなく必然だったような気がします。
それでも、日本生命や東京海上日動がコールドスリープ始めます、というよりはソフトバンクやSONYやパナソニックが事業化する、というほうがなんとなくしっくりきますね。
完全なキャッシュレス社会が実現した時、金(ゴールド)の価値も無くなったというのはどういうことだろう。
永久エネルギー(例の蓄電池)が実現し、石油やガスのような資源に価値が無くなり、鉱物資源にも価値が無くなった?
映画、とても良かったです。
大瀧詠一さんの『ロンバケ』のジャケットやわたせせいぞうさんの海辺の絵を見てるような、眩しいけどほど良い陽射し、カラッとした爽やかな風、そんな雰囲気を感じさせてくれる山﨑さんと清原さん。
夏菜さんの悪意だって毒気というほどのものではありません(寧ろ、結果オーライのコールドスリープへの導き手)。
長引くコロナ禍で慢性的に疲れた頭には、先が読めるくらいの展開が寧ろちょうどいい。
心身ともに効果抜群のとても良く効くストレッチのような作品です。
今晩は。
私を今サイトにレビューを上げる事を誘ってくれた数名のレビュワーの御一人である、グレシャムさんからのコメントは素直に嬉しいです。(それまでは、記録媒体としてしか、活用していませんでしたから。)
で、相反するようですが、"Arc"のレビューを拝読しましたが、観る人によって、感想は変わるよなあ・・、と今更ながら思いました。
だから、映画って面白いし、オカシナ同調圧力がかかっていないところも、大袈裟ですが、良いなあと思いましたよ。
レビューは流石の内容でした。(敬服。)
原作では1987年に経済恐慌ってなってますもんね。
20年のズレはありますが、リーマン・ショックきたし。
現在の方が理解されやすいポイントがあるというご見解、なるほど!です。
金は、インフレによって貨幣の信用が失墜し、貨幣に変わる通貨(ネットコインなど)が登場した為に、貴金属としての価値を喪失したという事だと思います〜。
ガラス切りなどの、工業用クズダイヤ程度の二束三文価格になったのだろうと。
今後、実際にそういう未来も到来するかもしれませんね。