「秋の夜長にはぴったりの作品」エノーラ・ホームズの事件簿 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
秋の夜長にはぴったりの作品
エノーラ役のミリー・ボビー・ブラウンもテュークスベリー侯爵役のルイス・パートリッジも初々しかったね。ふたりとも石鹸の香りがしそう。
エノーラはいわゆる「第四の壁」を超えて、ときどきこちらに話しかけてくるが、可愛さもあって全然いいんじゃない。一緒に冒険してる感じがする。
エノーラは、お母さんから柔術を叩き込まれるんだけど、この時代に柔術がどうしてってとても気になった。調べてみたら嘉納治五郎から柔術を伝授されたイギリス人のエドワード・ウィリアム・バートンって人がバートン流柔術「バーティツ」を開いている。しかもエノーラのお母さんのモデルもいて、女性参政権運動家ミリセント・フォーセットらしい。このミリセント・フォーセットが精神的にも肉体的にも自立するために柔術で鍛錬していたなんてまたびっくり。
物語は謎解きというよりもエノーラの冒険譚になっていて、なかなか楽しかった。19世紀末のイギリスの雰囲気も味わえて秋の夜長にはぴったり。
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