配信開始日 2020年9月30日

「《現代的女性像》未来は私自身よ!」エノーラ・ホームズの事件簿 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5《現代的女性像》未来は私自身よ!

2020年9月24日
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何から話す? 私の名前は逆から読むと"アローン"。第1段階。アクティブな妹"ボーイッシュ"ミリー・ボビー・ブラウン × 兄"パワフル紳士"ヘンリー・カヴィル(年の差20歳以上兄妹!ちなみに長男マイクロフト役サム・クラフリンの方がカヴィルより年下) × 母"エキセントリック"の代表格(?)安定・貫禄のヘレナ・ボナム・カーター。そんな母の失踪から始まる、自由や未来そして目的を探させるための大冒険。母さんの行動には必ず意味がある、この謎が解ければ最高に満足できる。第2段階。未来は自分次第、シャーロックの子供のときの服で。流石ボーイッシュ枠。にしてもよく喋る、快活生意気どころの騒ぎじゃないな。そしてロンドンに着くとレディーへ。第3段階。弱い者を救う。鍵は変装と荷物に入った人間運搬、あと風刺画はお好き? 服を取り替えて。
私の人生はこれからよ! 強く立派な女性、世界を変えるのは女性。第5段階。いや、第4段階。第23段階? (個人的に好きかはさておき)子役以降のキャリアを着実に築く魅力的なミリー・ボビー・ブラウンのノリノリな好演にポップな語り口と、今日に通ずる要素テーマを持ってしてベイカー街にフレッシュな空気をもたらす --- 君は戦う女性だ。服を取り替えて。もはや主観でしかないけど、カメラに向かって話しかける演出ってハマるときはハマるけど(『デッドプール』)、もちろん今じゃそれ自体には目新しさ(『デッドプール』の元ネタ?『フェリスはある朝突然に』)は無いし、ハマらないときは本当にハマらない。いや、むしろ作り手のドヤ顔さえ浮かんできてムカつきさえするかもしれない。ただ、その点において本作は終盤最後の素直な爽快さも手伝って、まるで暗号解読するように気持ちよい後味だった。

家の本は全部読んだ、菊「サメをおびき出すには自分がサメになれ」Do you have any ideas? 暗号解読者

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