8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版のレビュー・感想・評価
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【人間怪獣 vs. コロナ怪獣】
僕は、一人遊びが好きで、家で、積木やブロックで街を作り、その世界を支配して、僕はよく怪獣になった。
せっかく作った街を破壊していくのだ。
ガオーッとかいいながら。
そして、また、街を再生し、再び壊す。
僕が怪獣になりたかったころ、学校の勉強がめんどくさかったり、親があれこれうるさかったり、書道塾もかったるかったりした。
怪獣に変身した僕には、何かそんな世界を変える力があると思っていたような気もする。
コロナの世界になって思う。
もしかしたら、地球にとって、僕たちこそがコロナなのかもしれないと。
開発と自然破壊。
未知のウイルスに幾度となく遭遇しても、僕たちは学べない。
ウィズコロナなんて、本当に可能なのだろうか。
開発と自然破壊を繰り返せば、未知の新しいコロナがまた待ち構えているのかもしれないのに。
コロナの世界は、人間とウイルスという怪獣同士が戦っているバトルフィールドのようなものかもしれない。
いつ終わるとも知れぬ果てしない戦いだ。
でも、悲観するのはやめよう。
絶望の先には良いことは決して待ってはいない。
セブンのカプセル怪獣や星人が味方になって、ワクチンを本当に授けてくれたら、少し立ち止まって真剣に、どんな世界がベターか考えてみたほうが良い。
それくらいの余裕は持ってみたい。
僕たちの世界には、僕がわざわざ怪獣になって破壊するのを待つまでもなく、再生する何か良い方法がきっとあるような気がするのだ。
映画の内容とは関係ありませんでした。
スミマセン。
コロナ映画
ちょっと不思議な小品だけど、
たぶんコロナ映画の代表作の一つ。
いったい何を観させられているのか?
と、はなはだ疑問に思う時間が続くが、
何度も挿まれる音楽とダンスと閑散とした街の風景に見入っているうちに、
なんとなくその世界に浸ってしまう。
おしまいまで観ると、なんか幸せになれるのは、
それぞれの役者さんたちの人としての魅力のせいだけでなく、
映画ファンとして災害ユートピア的心情を共有できるから。
穂志もえかさんのYouTuber「もえかす」が素晴らしすぎるので、
実際にYouTuberとしてデビューしてほしい。
マスクをすれば映画館は安全だ。
コロナ禍の心情を上手く描いた良作
岩井俊二のファンであるが、レビュー等からあまり期待せずに鑑賞したが予想以上に良かった。
コロナ禍をファンタジーとして描いて、現実の空気感を上手く切り取った記録映画と観ました。実態がはっきりしない不安感。人との距離が離れ、ZOOMなどで埋めようとしてもぼんやり残る淋しさ。得体の知れない物に期待して通販で買ってしまうあの感じ。人が極端に少ない東京の街もいい具合に空気を描いている。
危機感はあるがどこか能天気。途中にインサートされる怪獣の仮面を被った舞踏も音楽もいい効果であったという感想を持った。
好き嫌いというか、なんじゃこれと思う人もいるだろうな。
新型コロナに便乗した実験的意欲作
2020年映画館鑑賞80作品目
観てると心地良くなり眠くなることが多い岩井俊二監督作品
新型コロナに対し人類が今回のような対応をしたからこそ生まれた作品
なぜかモノクロ
大きなスクリーンで斎藤工やのんをドアップで観ることができるのはとても嬉しい
今回の斎藤工は丹古母鬼馬二のような髭を生やしているがたとえ無精髭でもイケメンはイケメン
女子ならきっと唇にチクチクされたいと思うことだろう
モノクロでものんの目の輝きはずば抜けている
彼女はきっと天使に違いない
そのキラキラした目から放たれてるカピラリア七光線のようなものを浴びてレプロやバーニングの上層部の邪悪な連中が全員ドロドロに溶けてしまえばいいのに
怪獣に詳しい永遠の男の子たちにはそうでもないかもしれないが女性にとっては全くつまらない話しが続く
武井壮やのんとのやりとりとかYouTuber女のチャンネル登録お願いしますはそれなりに楽しめるわけだが
平凡な女子がウインダムとかミクラスとかアギラとかグドンとかガッツ星人とかバルンガとかに興味があるわけがない
ツインテールといえば別の意味のツインテールだろう
しかもどう見ても生物らしさはなく紙粘土的なものだ
『シンドバットの冒険』など昔のアメリカ映画なら粘土細工を少しずつ動かしてアニメみたいなものを作るんだろうけどそんな努力は岩井はやらない
この作品で一応CGを使っているのだが手のひらの上にのっているカプセル怪獣にCGはない
しょぼいを通り越して逆に清々しい
怪獣のマスクを着けられた3人くらいの女性ダンサーの踊りは意味不明
ただこの作品を作った試みは映画ファンとして高く評価したい
拍手喝采の傑作とは言い難いが2020年を語るうえで外せない映画作品だということは間違いない
この作品でサトウタクミのカプセル怪獣が最終的にどうなるのか
そのオチは名作古典落語のようである
しかも小さすぎる(笑)
カプセル怪獣の役割はヒーローを助ける事。
「映画になってない」なんて悪評もあり、鑑賞を躊躇する気持ちもあったけど。「何か見ないと気が済まない」的な、いや、間違いなくスクリーン中毒発症中の身としては、歯止めが効かなくて劇場へGO。ついでに土曜日のチケットも買っとけ。
芸能人のトーク番組でも見てる様な気分。監督にはジワジワ来ます。風呂場の女子にはイラ。武井壮は普通。のんちゃんには吹きます。
カプセル怪獣が実在するなら、セブンもいなきゃダメですやろ。星人が実在するならGANTZも出して。などなどの突っ込みは無しで。
「お後がよろしい様で」な締めは、岩井俊二らしいって思いました。
割とちゃんと観れる、実験的な映画でした、っと。
「カプセル怪獣けいかく」の番外編として、そして岩井監督の挑戦として、色々なこだわりが詰まった一作。
一週間限定上映ということで観に行ってみたら、偶然にも上映後に岩井俊二監督のトークイベントが行われる(リモート)とのこと。幸運に飛び上がりそうになりながら鑑賞しました。本作が樋口真嗣監督らの合同企画「カプセル怪獣けいかく」の番外編として製作されたものだということも知らずに観たので、カプセル怪獣を育てるという設定にまず戸惑ったものの、むしろ日々変化する怪獣がウルトラ怪獣である(一部デビルマン)ことが分かっていくまでの経過も、先の読めない展開も、画面内の斎藤工さんと同様に楽しむことができました(途中の怖さは、明らかに『事故物件』を上回っている!)。
岩井監督とのトークイベントでは、運良く質問に応えて頂けたので、回答内容を含めて岩井監督の話の要点を書いていきます。
まず本作は、「カプセル怪獣けいかく」本編と同様にYouTube配信を前提に企画したけど、途中から劇場公開映画として作るよう方針転換したそうです。そして映像は全編白黒なのですが、これも当初のカラー撮影では映像の現実感があまりにも生々しかったため、試しに白黒映像に転換してみたところ、これが案外良くてそのまま製作を進めたそうです。ちなみに岩井監督作品としては初めての白黒作品とのこと。
登場人物の名前が微妙に実名と違うのも、往年のウルトラマンなどの怪獣映画を意識した結果だそうです。のんさんの役名にはある秘密が隠されているのですが、それを監督から説明してもらった時に、おおっ!と思ったと同時に、むしろ鑑賞中に気が付かなかったことに微妙なくやしさが。
小泉今日子さんの歌に非常にこだわったそうで、音楽について熱弁しているうちにイベント幕切れ、という展開が最高でした!
こんなの劇場でやってビジネスになるの?
映画は劇場のみの者だが出演者は5人のみ全編会話のみでお金❗もかかっておらずとてもメジャーな斉藤辺りが出演する作品とは思えない劇場ならドロステの様な作品と二本立てでやるべき
カプセル怪獣、販売中につき。
ワンアイデアでできている、優しさに包まれた短編映画でした。
手元の怪獣の卵が都度都度変身して、その変化の様子を人間側が勝手に解釈して対応していくという展開が、同時に人間の傲慢さや弱さや愚かさを明らかにしていくという展開が楽しめました。
樋口真嗣の怪獣博士っぷりや武井壮の素直な演技にほっこりさせられました。
星新一のショートショートが好きなら必見です。
武井壮のエピソードに秘密があって、素晴らしいキャスティングだと思いました。
のんちゃんは、、、かわいい。
怒った顔もかわいいのです。
純粋になれた映画。
まさにコロナ禍の映画。
斎藤工さん演じるタクミはカプセル怪獣を買い、日々の変化を記録し、
のんさん演じる丸戸のんは宇宙人を買い、他人には見えない(?)星人と話す。
まるでいい大人が純粋さを取り戻せたようだった。
そして樋口監督も、少年のようにウルトラマンの事を話し、
武井壮演じるオカモトソウも職をなくし、ゼロからのスタートで再び立ち上がる。
僕は緊急事態宣言なんか思い出したくなかったけど、
改めて映画として再び見せられたら、
急に我に返り、3か月前、絶望的な気持ちだった自分を
少しは肯定しても良いのかなと思った。
コロナによって取り戻せた純粋さ。
そして、そんな純粋な気持ちでコロナを倒すぞ!なんて
ちょっとバカバカしいけど、
微笑ましくも感じた。
個人的に岩井俊二監督は僕を日本映画好きにさせてくれた第一人者で、
そんな監督の作品に大人になって純粋さを思い出させてくれた。
パンデミックはもう少し続くだろうけど、
この映画を見たら、少しポジティブになった。
また、配信中ながら劇場で見てよかった。
後ろのほうから笑い語が聞こえたりして、やはり劇場は良い。
映画館が好きな人は配信中だろうが、映画館に来るんだなと思った。
疫病に閉じ込められた映画屋の妄想
リモート画面の単調さはしょうがないが、情けないカプセル怪獣を育てるタクミと、変化していく怪獣を解説する楽しさが隠せないヒグチ監督、星人とじゃれあい宇宙留学まで決意するノンちゃんは良いぞ。
自粛に人影まばらな街並み。音楽と舞踏が美しい。
育ててきた怪獣はそんなに小さいものに変わっちゃうの?何もできない諦めが漂う。街の空を飛んでいったのは幻か?
個人的に面白くはなかったけど、こうゆう撮影方法を考えなくてはいけな...
個人的に面白くはなかったけど、こうゆう撮影方法を考えなくてはいけない事態が来たんだなという印象。 ストーリーとかではなく、別の意味で考えさせる映画。こいゆう撮影方法もこれから増えていくのか興味深い。
映像と音楽は流石の岩井監督
本作の作成意図には賛同したけど、映画としては今一つだった感じ。
斎藤工さんがリモートでのんさんや、武井壮さんとの会話がメイン。
映像や音楽は本格的なんだけど、ストーリーが残念だった印象。
そんな中でものんさんはやっぱり凄かった!
ってか可愛いです(笑)
会話はほぼアドリブなんじゃね?って感じで進む展開は面白かった。
怪獣や宇宙人?を語る場面が良い。
ほのぼのさせる見せ方は評価したいところ。
ラストのオチは何だったんだろ( ´∀`)
ZOOM通話をする斎藤工を愛でる1時間半。
コロナ禍の中、カプセル怪獣なるものを育てるサトウタクミとその周辺の人達のZOOM通話で成る話。
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ひたすらZOOMで織り成される会話劇は、めちゃくちゃ緩くて、どう見てもショートコントをやってるようにしか見えない。
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でもそのZOOMの様子って自粛中自分たちもくだらない会話をこうやってオンラインでやってたし、そこにカプセル怪獣なるものがいるだけでリアルさは意外とある。
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で、恐らく自宅で撮影してるからよりリアル。斎藤工のZOOM通話の感じをずっと見てるの意外と幸せだぞ、ヒゲをずっと触ってるのとかなんか良いぞ!.
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ちなみにカプセル怪獣、毎回ウルトラマンのキャラで例えられるからウルトラマンの映画かってぐらい。ウルトラマン全く知らないと割と?になる。
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というかウルトラマンの例えの後鬼舞辻無惨って出てきてそっちであぁってなったから単純に世代の違いなのかもしれん。
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