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マヤ文明の終末予言ものと思わせて対策までも古代人は遺していてくれたという至れり尽くせりの感動秘話なのだが出来具合はカナダがケーブルTV向けに造ったディザスターものだから察しはつくでしょう。同じマヤ暦ものでも破壊王エメリッヒ監督の「2012(2009)」などとは間違っても比べてはいけません。まあ、この種のディザスターものがお好きな方はB級でもご覧になるのでしょうから止めません、かくいう私も観てしまいました。
(ここからネタバレ)
ペルーの鉛鉱山で見つかった謎の遺跡には太陽系の星間図、周りには星占いで有名な12星座があしらわれていた。この辺はインディージョーンズ風展開かなと期待が膨らむが肩すかし、古代文明の謎解きかと思うが理屈に合うような説明は全て省略(おそらく古代人は異星人だったのでしょう)、まあ土台マヤ暦の予言ものなのだからそれは目をつぶるとして、肝はディザスターパニックのVFXなのだがTV映画だから予算もないし中身は推して知るべし、それも12星座になぞられて起こると大風呂敷を広げたのに殆どはニュース報道、身の回りで起こる天変地異も短くてしょぼいこと、人間ドラマくらいは脚本次第で何とでもできる筈がこれまたお粗末、緊迫感を出す為のヒール役は必要だが未曽有の国難の最中、真っ先に国を守るはずの国防総省のお役人が邪魔者とはどういう神経なのだろう、作者は恨みでもあるのだろうか。つっこみどころ満載だがこの手のB級によくある茶化しやお色気も省いて生真面目に創っているチャレンジ精神には感謝したい。