スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価
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選択肢の少ない時代
物凄く恐い映画だった。始終ゾワゾワしながら見ていた。狂ったものしか出てこない。狂った人間、狂った世界。でも「私は少しも狂ってなどおりません。きっとそれが、狂っているという事なのです」
善悪も正誤もどこにもありはしない。皆、自分の守りたいものの為に必死だ。人一人に掴めるものなどほんの僅かだから。譲れないひとつだけを選んで、後は捨てる。己の命、愛する者の命、他人の命、富、名誉、愛情、家族、国家、良心、信念、誇り、どれかひとつ。
なるほど、生き抜くとは本来そういうものなのかも知れない。【非常事態】と呼ばれる出来事をいくつか経験した今、肌が粟立つようなリアリティを感じる。でも私は、こんな恐い世界は嫌だなぁ。自分と誰かを常に天秤にかけて、その呵責を背負い続けなければならないようなのは。例えそれが、平和ボケした現代の綺麗事でしかないとしても。
戦争ものとしてのメッセージ性もあるが、スパイもの、クライムもの、サスペンスなど、説教臭さを感じさせないだけの娯楽要素にも富んでいる。
画面に写る舞台が限られていて、制作費が限られていたとの事だから、そういう理由かもしれないけれど、芝居がかった台詞回しや所作とも相まって、舞台劇を見ているような雰囲気もあった。あるいは、小説を繰る手が止まらない時のような。
芝居も小説も映画も大好きな私にとってはとても贅沢な一時だったが、他の表現媒体だったらどうなったんだろうな。
今一入り込めず。
今一入れ込めないまま終了。
話の核となる情報がしょぼすぎてげんなり。
そのせいか、いくつか突っ込みたいところが。
・そもそも、あの劇中映画みたいのは何?中途半端すぎないか?
・東出が最初に会社に挨拶に来た時に、帽子を机に置いたの何?ありえないでしょう。
・時計とか貴金属を買うのはあんな露天商みたいなところで大丈夫?
・陸軍っぽいのが着帽してるのに頭下げる敬礼?
・船の乗船口はあんなに警備緩い?
・最後の刑務所だか病院だかわからんところはあんなんで大丈夫?
深まる謎
とにかく役者たちの演技の凄さと
衣装、美術の美しさにずっとため息がもれました。個人的にヒロイン蒼井優さんの衣装もですが、高橋一生さんのスーツやコートの着こなし方に目が離せません。自己への尊厳や威厳のある、当時の日本人に想いを馳せました。
その着こなし方、優雅な身のこなし方は相当に訓練を積まないと出せないもの。
それだけで見る価値はあると思いました。
後半、亡命のために聡子は優作に利用されたのだと解釈されているレビューを拝見しましたが、ある意味そうであって、真相はそうでは無いと感じました。
すべては優作の計算通りなのだと思います。
妻に危険を及ばせないための。
謎をもつ役柄は高橋一生さんに適役でした。
そして一体、どこからどこまでが計算だったのかと思いを馳せると、ずっと色々なシーンがグルグルと思い出されます。もう一度観直したいです。
原作は読んでいませんが、ミステリーと言うだけあり、面向けでは外資業で、実は最初からあの会社自体がスパイのためのものだったのでは無いかというのが私の見解です。
優作の甥が、満洲から帰ってきてから宿で作家活動をすると決めたこと
連れ帰った女が死んだこと
満洲に持っていった映画制作の為と言っていたカメラなど…
色々と謎が深まります。
決めては宿で、聡子が甥に言われた言葉です。
「何も知らない見ていない。
そう言うものにしか見出せない光がある」
(台詞は全然違うと思うのですが)
この一言と、大事なノートを聡子に渡したこと。
これは外で見張っていた機密を守ろうとする国家の者たちから、外へ出すため。
なぜ急に会社を辞めて、作家活動を?
面向けの意味と真相の距離を感じました。
最初に聡子の同級生だったという
東出さん演じる軍の偉い人が、会社までやってくると言うのも…
まだまだ色々思い出して考えてみます。
衣装と人物の美しさに、つい
パンフレットも買ってしまいました。
しっかりと読んで追記できたらします。
ヒッチコック、ポランスキー、黒沢清
黒沢作品というと、異様な迫力・・・しかしながら物語が破綻、というのが個人的に印象なのだけれど、さて。
1940年(昭和15年)、太平洋戦争勃発前の神戸。
貿易会社を営む夫の福原優作(高橋一生)と妻の聡子(蒼井優)は緊迫する世情の中でも何一つ不自由なことなどなく暮らしていた。
そんなある日、貿易商仲間の英国人がスパイ容疑により警察に連行され、優作は彼の保釈金を支払って助けるという事件が起こる。
が、優作は、忘年会の余興として、聡子と甥の文雄(坂東龍汰)をつかって、8ミリ映画を撮るほどの余裕もあった。
しかし、仕事で満州に渡り帰国してから後、優作の態度は変化する。
同行した文雄も同じく・・・
といったところから始まる物語で、聡子が優作が満州から情婦を連れ帰ったのではないかと疑心暗鬼するさまがサスペンスフルに描かれていきます。
が、優作が満州から持ち帰ったのが情婦ではなく、国家機密だということが中盤明らかになり、タイトルの『スパイの妻』と相成る次第。
謳い文句では「黒沢清監督が初めて描く"歴史の闇"」というような、あたかも歴史物、歴史秘話モノのような売り方もされているが、そんな真面目な歴史映画ではなく、あくまでもサスペンス・スリラー。
テイスト的に近いのはロマン・ポランスキー監督の『ゴーストライター』。
全編に不穏な空気が漂う演出を行っています。
また、モチーフとして用いられる「国家機密」は、ここでは「関東軍の生体実験の記録ノート及び映像」であるが、それは本当のところは何でもいい。
国家機密を暴露するのが映画の目的ではなく、これはあくまでヒッチコックいうところのマクガフィン。
映画のサスペンス、スリルを高めるための小道具。
マクガフィンを巡っての官憲との争奪戦に見せかけて、その実・・・劇中の「お見事!」のセリフどおりとなる駆け引きが見どころ。
これには、「やられた! 降参!」でした。
演技陣では、聡子の幼馴染で、神戸憲兵分隊長を演じる東出昌大は、相変わらず、何を考えているのかわからない不気味さを醸し出していて魅力的。
主役の高橋一生も、実のところ、何を考えているかよくわからない男を淡々と演じているし、聡子役の蒼井優も、夫に振り回されてか、それとも自らグルーヴィングして躁鬱的に変化していく、まるでマクベス夫人のようなデモーニッシュな妻を怪演している。
ということで、歴史映画ではなく、スリラー映画。
「お見事!」な結末をお愉しみくださいませ。
今年の『幕切れがみごとで賞』最有力候補作品。
全編にわたって見事な美術と俳優の演技を味わった作品でした。
もちろん主演の蒼井優も素晴らしいけど、高橋一生らもさすが。特に印象に残ったのは彼らの台詞。一歩間違えば新劇のパロディーともなりかねないような、やや時代がかった言い回しなんだけど、俳優達の発声、会話の間に全く不自然さを感じなくて、聞く度その美しい言葉に、背筋が自然に伸びる思いでした。
黒沢清監督ということで、どこかで精神的に病みそうな場面があるんじゃないかと、半分ひやひや、半分期待して見ていたんですが、途中のある場面で「うっ…」となる程度で、黒沢作品としては珍しく(?)、あまり心を掻き乱されることもなく、落ち着いて画面に集中することができました。話が進むにつれ、ちょっと怪しげな密閉空間が出てくるといった、お約束とも言えるような要素をきっちりと入れ込んだ上で、一つの筋の通った物語にまとめ上げるあたり、さすがの手腕。
監督は結構ラジオや雑誌のインタビューで本作について答えていて、こちらも面白いです。本作は比較的低予算映画との事ですが、それにも関わらず、見事なセットや衣裳を揃えることができたのは、某ドラマのおかげだったとか、物語のどこを幕引きにするか幾つか候補があったけど、編集を最後まで仕上げた上で、今回の形にした、などなど。
結末には賛否があるようだけど、その切れ味にはしびれました。ちょっと『CURE』(1997)の不思議な余韻を思い出しました。
正義感ある妻想いの夫
NHKBS8Kで放送したテレビドラマと知らずに映画館に行った。
第二次世界大戦前(戦争中も?)の関東軍(満州の日本軍)が秘密裏に行った(とされる)生物兵器開発と人体実験。そんな非人道的な行為知り、海外へ公表することでやめさせようとする正義感あふれる商社の社長とその奥さんの話。
実際はドイツやアメリカも生物兵器開発をやってたらしく、日本軍だけを責めるのはおかしいんだけどね。
どこまでも夫について行き、夫と一緒にスパイ活動(国家秘密の公表)をしようとする妻。その妻を巻き込みたく無い夫。お互いの愛を感じる作品。
蒼井優演じる妻の怪演、高橋一生演じる夫のつかみどころのない怪しさ、どちらも良かった。
秘密公表の為ににアメリカに密航しようとして憲兵に捕まり、自分が持ってたビデオを上映した時の聡子が最高。
戦後、夫は死んだそうだが、(殺された?)
妻のアメリカ行きも含めて、結末がよくわからなかった。
いずれにせよ、当時の風景やピリピリした雰囲気も感じられ、鑑賞中はドキドキ出来た良い作品だった。
予算の割に立派なオープンセットで撮影されたシーンがありますが、あれ...
予算の割に立派なオープンセットで撮影されたシーンがありますが、あれは「いだてん」のセットだそうです。(TBSラジオ・アフター6ジャンクションでの黒沢監督の発言)
NHKが絡んでるだけあって、撮影に利用できたのですね。
モヤモヤが残るけど嫌じゃない
感想を徒然思いつくなるままに書かんとす。
革新の映像が流れた時、映画館が静寂に包まれたのが一番印象的だった。わざと光でぼやけて鮮明でない映像、CUREみたい。緊張が走る。それ以外でも光を感じさせるシーンがとても綺麗だった。
戦前の上流階級はこんなにも上品な話し方をして、きちんとした格好をしていたのかと思うと現代の立ち振る舞いって寂しい。
ただ前半の導入は少し間延びしていた気がした。ドラマを伸ばしたのかわからないがスロースターター。
そして何より、スパイ、ではない。本人にも言わせている。妻はスパイと捉えていたのかもしれないが。
最後に、一度裏切った奴は信用できない。大義の為なら犠牲にする、妻は道具にされた。なのに戦後も追い続ける。愛、なのだろうか。
愛だけで片付けられるものかわからなかったが、そういう終わり方にさせたのはなんでだろうと思った。
全体的にキャストもストーリーも黒沢監督らしさにまとまっていると思った。
夫婦の愛
愛の映画だけど、結婚後の愛。しかも、子供がいない若い夫婦の愛。もしかしたら、「子供がいない夫婦」の男女関係こそが、究極の愛ではないかと思った。
経済的な問題があるし、社会的地位の問題もあるし、社会と向き合う愛が、愛の本質を考えさせる。子供がいたら、お互い子供中心に考えてしまうから、愛が第一ではなくなる。結婚してなかったら、愛に賭けるものなど体一つしかない。だから、この映画の夫婦は裕福で社会的名士であるというのが、重要なポイント。貧乏だったら意味がない。
ようするに、社会(世間)と厳しく向きあった時にこそ、「真実の愛」が得られるというストーリーとしては、この映画の夫婦関係というのは、よくできていると思った。
「女」は究極の愛を獲得するためにこれほど強く、社会(世間)と向き合うのかと感心した。究極の愛は、つきつめて考えると、結婚関係を持続するというただ、それだけのためです。この映画の男はみんな自分のことだけ考えて好き勝手やっているので、女の愛が際立つ。
ただ、ラストは正直がっかりした。終わらせるためのラスト。
役者さんは良いけれど、ツッコミどころもたくさん
高橋一生さんを見ようと劇場に出かけました。スーツをぴしっと着こなし、クールで謎めいた貿易商がはまり役。蒼井優さんもオーダーメードのワンピースやコートで無邪気なブルジョワ女性の揺らぎと激情を熱演。この二人の演技の掛け合いは面白いのですが、脚本は私には疑問点だらけでした。一般人が731部隊にそんなに簡単に接近できるのか、笹野高史演じる「野崎医師」って何者か、等々。解明の手がかりが埋め込まれているわけでもなさそうなので、自分で勝手に想像するほかありませんが、それはまたそれで楽しい面もあります。私の想像は夫は野崎医師と共謀して意図的に731部隊に接近。妻を巻き込むことが気がかりだったが、激情に辟易…と言う筋書きです。
がっかりしたのは山と海が同時に視界に入る神戸風景のショットがなかったこと。神戸の海岸は一直線で荒波打ち寄せ、六甲も平らで一直線。有馬の旅館は四万温泉積善館、お屋敷は門と玄関が近すぎ。ツッコミどころがたくさんあるのも面白いと言えば面白いかな。
賞を獲る映画……?
だいたい"んっ?“てのが多い気がします。何故これが?というのが。これもその一つ。
夫は妻を裏切ったのか、守ったのか?観た人が考えてください、はこの内容には不向きだと、、。妻は確実に答えが出ていたみたいだから。
あと東出昌大は珍しくはまり役な気がしました。
憧れの夫婦の愛の形🍀
「ロマンスドール」で観た蒼井優&高橋一生コンビが素晴らしかったので観に行くと決めた作品。この息ぴったりのコンビがまた夫婦の違った愛の形を示してくれた✨✨✨
蒼井優ちゃんはやはり演劇モンスター。あの細い体のどこからその力強さが湧き出てくるんだか。
作品としても見応えはあるし、飽きさせない展開。また時代やテーマ的なものを考えたら目を覆いたくなるような映像が組み入れられてもおかしくないのに、そういったものが一切無いまま残虐さや戦争の非道さを上手く伝えていたように思う。
時代とともに「正義」は変わるもの。でももしこれから第三次世界大戦が起きたりした場合には、「正義」は時代を逆行することになるんだろうか。そんな事を考えていたら平和の有り難さを感じずに入られなくなった。
この主演のお二人が演じるまた別の夫婦の愛の形が観たいな❤ ❤ ❤
うーん、まぁそうね
なんかあんまり感情が動かない作品でしたかね。ドラマだね。高橋一生と蒼井優の演技は好きなので見てよかったけど。
序盤はなんか蒼井優はあんまり戦前感なかったけど、後半の演技力はさすがでした。
高橋一生はやっぱ高貴な感じだとカッコいい。なに考えてるかわかんない感じがよかったです。
東出くんもよかったんだが、やっぱ蒼井優と2人のシーンとか雑念が入るなぁ、、心から優しいいいやつだけど国家のためにって思った上で見たかった、笑。
ちょっとタイトルは違和感ですね。まぁ妻が主となる映画ではあるが。映像は綺麗でした。
夫婦間のホラー
サスペンスドラマとして見ると、夫妻の間に抱えた秘密の謎解きというのが映画の後半の主題ですが、作中で明かされる真相、特に最後の文章による謎解きはどこまで本当だろうか。
夫妻を演じる蒼井と高橋の演技に思わず見入ってしまいました。
BS8Kとして制作されたようですが、テレビドラマにしてはアップのシーンが少なかったのでは?映画内の映画はアップのシーンがあるので、だとすれば最初から映画のつもりで撮影したのかな。見るまではホラーかなとも思っていましたが、一途な女の話であり、岸辺の旅(深津絵里主演で途中には夫の不倫相手の蒼井優と対決)に通じるところがありますね。勿論お約束の長回し、廃墟、残虐シーンはありますが全体としてはメロドラマに近くて観易く満足でした。コロナの渦中で編集に全力で取り組んで戴いた黒沢監督に感謝したいと思うし、政府もこういう時代だから映画事業にもっと力を入れて欲しいものです。
なんか評価高杉 ドラフト
いろんな意味で残念。TVで見るのに適したものかと。もっとバジェットをかけて舞台も広げて史実に基づいて脚本を練りにねったらハリウッドや韓国映画に負けないポリティカルエンターテイメント映画になれたのでは。
すごいカメラのはずなのに発色もぼんやり、黒ベタが緑ががってるのは狙いじゃないだろう。8kTV用と劇場用では違うのかな。
ベネチアでは人道的な〇〇を摘発する部分が受けたのかな。そこはおそらく制作側のメインテーマでもなかろうに。
役者はみなきちんとした仕事をされてるけど舞台劇的な感じもした。蒼井優の熱演は狂気と見せたかったのだろうか。
怪演合戦
粘着質のイタイ女を演じたら蒼井優の右に出る者はないかも。鳥たちの時と似たものを感じました。フラガールの透明感はいったいどこに行ってしまったのか…いやでも、時折見せる少女のような純粋さがまたグロテスク。褒めてます!
夫を愛しているというより、愛してる自分を守りたい。大義より幸福を選ぶとはっきり迷いなくすっぱり言い放ったし。
そのわりには早目に方向転換して共犯になろうとする。
要は、自分を仲間外れにしている甥っ子も片付けたし、気がかりの満洲女もとりあえずは死んでしまったし(逃す為の偽の死体だと思ってるんだけど)、夫が自分ひとりのものになってからは目に見えて生き生きしてきた。
怪演でした…お見事。
でも怪演といえば、胡散臭くてカッコ良い器用な高橋さん、ため息出ちゃうような軍服の着こなしの東出さん、皆さんヒリヒリするような演技合戦でした。
空襲シーンが嘘くさく見えてしまったのだけど、後から考えたら、聡子の心情を映したものだったのかなーと。でも海岸はいらなかったかな…
騙されててもいいから優作さんとショッピング行きたいです。
一番お見事だったのは…
ん~…蒼井優(めっちゃ大好きですけど)あの演技プランは正解だろうか。もちろん意図的にやってることですけどすごい違和感があった。高橋一生はスマートなのに胡散臭い感じがよく合ってましたけど。
内容はなんか解せなかったなぁ。優作がたまたま知ってしまった国家機密を暴くためになぜあそこまでやったのかちょっと理解に苦しむ。あの時代に。せっかく手に入れた商売の成功を捨て、甥っ子まで巻き込んで命を賭ける必要があったのか。
それこそ素性がスパイなんだったら分かるけど。
結末も悪くはないけど文字での説明は不要かな。むしろ優作が撮影してたショートムービーの内容の方が気になってしまった(笑)
一方、東出昌大はなかなかよかった。あの棒読みな演技が(個人的な意見です🙏)冷酷で堅物な軍人の雰囲気にハマってた。
何がそんなに「お見事」だったかよく分からないけど強いて言うならイギリス人商人がしたたかで一番お見事だったことは間違いない😆
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