「劇場版じゃなくて申し訳ない」スパイの妻 劇場版 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場版じゃなくて申し訳ない
なんかNHKさんが放送してくれたので、ついタダで見てしまったが、こんなんで感想書いてもいいのだろーか。ま、いっか。
どうも物語には乗り切れない。すごい嘘っぽくて。優作のやりたいことも、聡子の行動も、なんか説得力がない。甥っ子を人身御供にして平気なのか。津森は元々サディスティックな素質があったのか、戦時下でそうならざるを得なかったのか。どこかで腑に落ちる場面があればなー。なぜベネツィアは賞をくれたんだろうか。
でも、絵はきれい。拷問シーンも背中から見せるし、空襲で人が死んでるだろう場面も、聡子の表情だけで語らせるし、とても品がある。服装や建物などもいい。高橋一生の白スーツ、めまいがするほどステキ。蒼井優の明るい色のワンピースや、お着物姿も美しい。あと、言葉づかいが文学的。お嬢様がそのまますてきな奥様になった感。まさに階級があった時代のものでございますわね。少しは真似してみようかしら。
いいと思う面もあったが、自分としては不完全燃焼な映画だった。無料万歳。
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kazzさんのコメント
2021年4月19日
多分ですが、納得する映画ではないのだと思います。
ベネツィアだけではなく、キネマ旬報も高評価していて、正直私も「何がそこまで評価される?」とは思いました。
やっぱり、画作りや、衣装・小道具・大道具・役者の台詞回しを楽しむ映画なんでしょう。
特に、蒼井優か高橋一生を愛でるという面は優れていたかな、と思いましたね。