「夫婦の愛」スパイの妻 劇場版 yanpakenさんの映画レビュー(感想・評価)
夫婦の愛
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愛の映画だけど、結婚後の愛。しかも、子供がいない若い夫婦の愛。もしかしたら、「子供がいない夫婦」の男女関係こそが、究極の愛ではないかと思った。
経済的な問題があるし、社会的地位の問題もあるし、社会と向き合う愛が、愛の本質を考えさせる。子供がいたら、お互い子供中心に考えてしまうから、愛が第一ではなくなる。結婚してなかったら、愛に賭けるものなど体一つしかない。だから、この映画の夫婦は裕福で社会的名士であるというのが、重要なポイント。貧乏だったら意味がない。
ようするに、社会(世間)と厳しく向きあった時にこそ、「真実の愛」が得られるというストーリーとしては、この映画の夫婦関係というのは、よくできていると思った。
「女」は究極の愛を獲得するためにこれほど強く、社会(世間)と向き合うのかと感心した。究極の愛は、つきつめて考えると、結婚関係を持続するというただ、それだけのためです。この映画の男はみんな自分のことだけ考えて好き勝手やっているので、女の愛が際立つ。
ただ、ラストは正直がっかりした。終わらせるためのラスト。
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