「不思議の国の中村倫也Ⅱ」人数の町 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議の国の中村倫也Ⅱ
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「水曜日が消えた」は心あったまる系のサスペンス仕立て。今度は深夜枠TVドラマを彷彿させる、低予算ダークミステリー仕立て。良い選択してるなぁ、中村倫也って。この予算レベルの映画で主演を務める方が、大予算映画のチョイ役よりも絶対良いと思う。責任の重さを全うして得られる経験値は貴重ですよねぇ、良くわからんけど。
何にしても低予算です。多少のやっつけ感はあります。クオリティ的にはTVドラマ並かも知れない。が、今、このシナリオはTV局では通らないですね。明確に政権をイメージ出来る様にしてくれ。とか。活動家は出しちゃダメとか。難癖付きそうw 冗談抜きにすると、一番やばそうなのは、セックスを廻る取り扱いが、フェミな方々の怒りを買うだろうって点ですw
「人数の町」から眺める時も「外の世界」は美しい?
「人数の町」に馴染んでしまった哲也は「美しい」と言った景色を、紅子は「私にはそう見えない」と言います。
ラスト。「風景が美しく見えるのは、自由だからだ」。
え?え?えええええ?
ちゃうんじゃないですか?
自由を求める心が残っている時、「ただの線と色に見える」
「人数」の中の「1」になりきってきってしまったら「美しく見える」
ラストの哲也のセリフが意味深で、ダークっす。
さてさて。私たちが暮らすこの町は、「人数の町」と何が違うのでしょうか?なんて問いかけも、あるようなないような。
なんか、まぁまぁの雰囲気で良かったです。低予算の初監督作品として見れば、「次回作に大いに期待します!」でした。
でも、やっぱり、作品的には「水曜日」の方が好きやなぁ...
と独り言言いながらインターステラーに移動。
台風、まだ大丈夫そうなので...
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