「リアルっぽいけどしょぼい」7500 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルっぽいけどしょぼい
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7500はスコーク・コードのハイジャックを意味する、スコーク・コードは飛行中の航空機の識別信号でパイロットがセットすると管制レーダーに機影と共に表示される。ちなみに7700は緊急事態。 「呪怨」の清水崇監督も「7500」という同名の航空機ホラーを撮っているがそちらは便名でした。
本作はまるでコックピットの生中継のようなモキュメンタリー映画(劇場未公開)です。ハイジャックものも出尽くした感があるので一風変わった描き方で緊迫感を盛り上げようという考えのようです。
犯人はお定まりのイスラム系、今のご時世ではセキュリティ・チェックも厳しいので犯人たちの武器はウィスキー瓶のかけらとリアルながらもしょぼい設定、出発前に危険物(ドライアイスとエンジンオイル)を積んでいると地上員が言っていたので伏線かと思ったが出番なし。
正確な人数は解らないが数人なのでコックピット以外の犯人は乗客に制圧されたらしい。らしいというのは映像はコックピット内のみなので状況が分からない、普通、ハイジャックものは客室側を描くでしょう。
機長は年配で早々に死んでしまうしコーパイも手傷を負って右往左往、この手の映画ならパイロットは元軍人あたりの設定でヒーローもどきに活躍するのだろうが、いたって普通のおじさんというのもリアル指向なのでしょう。
この地味さ加減をリアリティと評するかショボイととるかで評価が分かれるところでしょう。
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