「予定調和。ラストカット以外は。」名も無き世界のエンドロール へねみこさんの映画レビュー(感想・評価)
予定調和。ラストカット以外は。
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「ラスト20分の真実」「展開に衝撃」
いや、まったく予想通り(苦笑)。予告編見た時点でそう思ってたけれど…。「爆破の部屋も違うんじゃない?」というところまで予想通り(マコトが駆けつける可能性あるキダを巻添えにするはずがないから)。
驚きという点では、復讐が回りくど過ぎて…見てる側としたら全く腑に落ちないところ。恨みの炎が消えず復讐に執着するんなら、幸せから突き落とすという意味があるから理解できるんだが…。「恨みはない」んだったら、なぜ10年かけて金と地位を手に入れなければならないのか? 自白させるなら他にも方法はあると思う。
あと、キダが裏社会の人間になる…ってところ、あんまり必要性を感じない。そんな人らのとこ行かなくても、普通のアパートに住んでるマコトを探す手段もいくらでもあると思うが…。ラストカットのアレが裏社会の「説得力」に繋がるのかな?(って、有料配信で続き⁈)
そういうプロットにするための「手段のために目的選んでない」感じが強すぎるのは辟易(これは原作者、映画作成側の問題か)。
俳優陣の演技は、キダの抑揚ある台詞以外は素晴らしい。キダのひとは相変わらず、演技の成長が見られない…と、思ったら、裏社会の人間としてクール(平坦な押し殺した台詞)に振る舞う様子はまあまあ。あの役者サンを生かす発明が見られたのではないだろうか。
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