「新田真剣佑が“にった”じゃなく“あらた”だと知った」名も無き世界のエンドロール kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
新田真剣佑が“にった”じゃなく“あらた”だと知った
職業に貴賤はない。押しボタン式信号の立場がない。面白い言葉が妙に残る上に、忘れることより忘れられるほうが怖いと言っていた山田杏奈の気持ちもよくわかる。
それより「プロポーズ大作戦」という懐かしいテレビ番組がどことなく嬉しい。「フィーリングカップル5対5」も学園祭なんかのプログラムにあったし、その後色々と使われてますよね。「ご対面~」とコールされてガッカリする男女が面白かったりする。ちなみに、三枝の「オヨヨ」という言葉は「パンチDEデート」。
“衝撃のラスト20分”という謳い文句があるために、どこからがラスト20分なんだ?!とドキドキしっぱなし。ここから20分かな?などと思っていたら、すぐにエンドロールが始まってしまいました。いやまて、エンドロールが終わってから20分かもしれないぞと待ってたのですが、謎めいた半年後の映像が最後だったようです。
結局、何が起こるのかと推理しながらの序盤から中盤までの展開にはてなマークが点りっぱなし。細かなエピソードを中学時代、高校時代、社会人時代、現在という切り取った時系列バラバラで描き、キダとマコトの不思議な連帯感の謎を追う形という不思議な世界観。それでもリサがポルシェをぶつけたところで予想ができるのです。リアルな犬の遺骸にドキリとしてしまい、愛犬家の俺としては家に帰りたくなったのも事実です。
総務省の官僚を接待したことまでは隠蔽できなかった政治家もいましたけど、この作品では大胆にも自動車整備工場や学校までも消し去ってしまうという大胆な悪事が露見します。まさにオヨヨ!メダマメダマです。怒るでホンマ。小さなことからコツコツとであります。
赤いバラとかwowCOLAとか、ビックリさせることが生きがいのマコトのトリック。コーラ!触るんじゃない。とハラハラさせられ、美しい冬の花火を堪能しました。