「息付く間もなくエンドロール」名も無き世界のエンドロール サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
息付く間もなくエンドロール
ワンデーフリーパスポート4本目、ラストは「名も無き世界のエンドロール」です。
新田真剣佑かつ山田杏奈、そして最近気になり始めている岩田剛典らが出演しているということで鑑賞。
特報はかなりよく出来ていたが、予告を見るとB級感が出てしまっていたのと微妙な気がしたので、期待はあまりせず。
いや、面白かった!
結構すきですよ?この手の映画。
でも、ちょっとあまりにも評価低すぎませんかね。最近逆サクラ多い気がするんだけど
腐れ縁のキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は一緒に自動車整備の工場で働いていたが、とある日突然マコトが仕事を辞め先週現れたリサ(中村アン)に近づくためにとある計画を立てるという。
2時間弱というちょうどいい尺で気持ちいいほどテンポが良く軽やかに話が進んでいくので、全く飽きずずっと楽しめる。
伏線回収はお見事だし中々騙された。期待以上の出来。
何より岩田剛典の静かにゆっくりと足音を立て近づいてくる不気味な裏組織の人間という役が似合いすぎて感無量。友人といる時と仕事をしているときでは全然印象が違う。この作品を気にこういった役が増えそうですね
ネタバレしたいんだけど、しない主義なんでねぇ笑
ネタバレしないと何も語れない笑
というのがいい点かもしれない。予告では何が何だか分からないが、それが映画を見て驚きに変わる。なるほどねと。予告で全く語ってないからこそ映画が面白いのだと思う。騙し系では必須ですね。
もちろん、★3.5なのでうーんと思うところはいくつかある。
まず、懸念していたB級感は解決せず。
映像や音楽がチープ。迫力や緊迫感が薄いので、盛り上がるところで盛り上がりきれない。予算的な問題かもしれないが中身がいいだけに勿体ない気がする
騙されたは騙されたんだけど、あともう一捻り欲しかったなと思った。ラストの行動はうーん、って感じだしもう一個衝撃的なものがあれば★4.0になっていたと思う。
世の中は皮肉なもので真実は隠蔽され嘘が発信される。正しいことが正しいと言われずに、多数派に合わせておけば安心と考えてしまう。そして隠蔽された話題はエンドロールを迎えず、人々の記憶から消えていく。
好きな映画でした。
4本中3本当たり!かなりいい一日となりました
イオンシネマ神!!!!