SKIN 短編のレビュー・感想・評価
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肌の色とは?
アメリカと言えばいいのか、人種差別の闇を描いた作品
冒頭の何気ない日常は、白人至上主義者たちの集まりで、銃のシューティングと賭け 酒
子どもライフルを撃たせ、賭博してビールまで飲ませている。
まるで無法者たちの集団
スーパーマーケットではしゃぎまわる姿も他の客に対する配慮もない。
ジェフの息子トロイ
スーパーの客の黒人 トロイの視線を感じおもちゃでおどけて見せた。
「ニガー 息子にちょっかい出したのか?」
こうして仲間を呼んだジェフは黒人を袋叩きにした。
これがアメリカの日常で間違いないだろう。
2020年という年に、まだこんな作品が受賞するのは、人種差別という闇がまったく解決していない証拠だろう。
黒人たちの復讐
ここに挿入されていた伏線は、トロイによる蛇についての知識だった。
毒蛇がカラフルになるのは「警告」のため
しかし毒を持たない蛇があたかも毒蛇のようにカラフルになることもある。
さて、
なぜ人間の皮膚には「色」があるのだろう?
これがこの作品が問うていることではないだろうか?
蛇の毒 天敵に対する警告の意味
人の肌の色は白、黒、黄色
それらが混血によって褐色化する場合もある。
人間が吐く毒は「言葉」 言刃かもしれない。
これが連鎖反応を起こして暴力となる。
歴史的には奴隷貿易が人種差別の始まりだろうか?
植民地化と搾取
この概念は未だに多くの白人層の中に残っている。
そしておそらく日本人にもこの差別は存在したし、今でもその一部が残っている。
黒人同士の中にも、宗教の宗派対立が差別を生んでいる。
しかしこの作品では、単に「SKIN」に的を絞っている。
瞬時に判別ができ、瞬時に差別心が生まれる。
この社会
黒人たちの復讐は見事だった。
因果応報
刺青で黒人肌にされたジェフ
最後は自分が教えたライフルを持ったトロイに射殺された。
「肌が黒いことで問題があるならば、その根拠を明らかにせよ」
それによって屈辱を味わうのは、肌が黒いということがダメだとしてきた白人社会が作り上げてきたこと。
ジェフは黒人に生まれ変わったことで、同じ屈辱を感じ、射殺された。
これこそが因果応報
なかなか凄い作品だった。
SKIN
【ピロシの映画レビュー②①】
邦題 SKIN 短編
原題 SKIN
⚫︎監督
ガイ・ナティーヴ
⚫︎脚本
ガイ・ナティーヴ
シャロン・メイモン
⚫︎原案
シャロン・メイモン
⚫︎出演者
ダニエル・マクドナルド
ジャクソン・ロバート・スコット
⚫︎公開
2018年
⚫︎上映時間
20分
⚫︎製作国
🇺🇸アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
スリラー?
ネットフリックスでおすすめに出てきたので
クリックしたらなんと
え、20分⁈短っ!と思い、早速観させて頂きました。
ググってみると、監督が長編の制作費を捻出する為に
この短編をリリースしたらしい。
いわゆるレイシストモノなんですが、ノッケからイカれた映像が続きます。
オトナではなく、子供が主役の本作。
短尺なので、今回は詳しくは書きませんが
まぁ衝撃的〜🫨
暴力は、暴力しか呼ばない。
そして、
特に幼少期の環境は大切なのだ!!!
観終わったあとの感想を一言で表すなら
『怖〜〜〜〜〜ー〜〜〜😓😓😓😓😓』
結末をどう捉えるかはあなた次第。
本作は人種差別がテーマとなっておりますが、例えば仕事場や体育界部活動系にありがちな人間関係、パワーハラスメントなんかも、人を追い詰めすぎてはいけないという他山の石と考えるなら、より価値が高まる映画と言えるのではないでしょうか。
ちなみに長尺本編同タイトルは、ワルの白人至上主義者の改心までの物語=実話ベースということで、少し毛色が違います。
私的には短編>本篇ですね。
是非ご覧下さい♥️
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凝縮
他のと間違えて再生してしまい、この映画の存在を知った。
濃い内容が20分に凝縮されていた。
全部のシーンに意味がある。
子供には優しいお父さんだが、ネオナチ(?)で白人至上主義だった。
スーパーで子どもを笑わそうとしたために、仲間を呼ばれてコテンパンにやられてしまう黒人の人可哀想すぎる。
この映画が現実的な国もあるんだろうなぁ、、
その後の展開は驚愕。
仕返しとしてお父さんが拉致られて、、。
差別主義者のタトゥーを掘られたのかと思っていたが、実際はタトゥーで全身黒くされていた。
10日間拉致られてタトゥー入れられ続けるって地獄だろうけど、この人がやったことを考えればスッキリした。
最後子供が不審者だと思ってお父さんを殺してしまうという残酷エンド。
子供もお父さんと同じように育つんだろうなぁ、、。
ボーディー
ロック&キーの末っ子ボードことボーディー!
相変わらず可愛い。
あ、こっちが先かな。
スーパーで目が合ってにっこりする2人。
バカ親のせいで悲劇が!
もうホント、やめてって感じ。
なんでこんなことが?
過激な白人至上主義者は一部かもしれないけどさ。
それにしても、映画を観て思うのは、作品の中で白人と黒人のカップルをよく見るけど、そうすることでレイシストではないアピール?とも思えてしまって。
敢えてそういう設定作りなのか、とか。
もちろん嘘ではないとは思うけど、こういう作品を見ると、まだまだ根深い問題を抱えてると思ってしまうのである。
良い案と言ってしまっては不謹慎か?! でも、発想は面白いかもしれない。
何も語れない。
良い案と言ってしまっては不謹慎か?!
でも、発想は面白いかもしれない。
しかし、本当に狡猾な人はこんな事しない。
暴力は駄目だ。どんな事あっても、暴力は駄目だ。暴力で締めくくっては駄目だ。とんでもないバッドエンドだと思う。
この映画を、黒人の監督ならどう撮るかと考えると、こう言った表現は絶対にしないと思った。やったことは自虐的な発想だと思う。寧ろ、主人公の後日談にして、コメディにすれば、面白いと思う。あり得ない事をもっともらしく描くのは、短絡的かつ稚拙で『PLAN75』見たく感じた。だから、全く共感出来ない。
Discrimination is instinct. There is constant strife even between people of the same race.
This film presented a novel method of revenge. He blackens the skin of a white man who discriminated against and assaulted a black man. And he ends up being shot dead by his beloved son. This is interesting. I wish it was a 90 minutes movie with more ideas. 20 minutes is too bad.
短編(20分)
第91回アカデミー賞短編実写賞受賞した作品です。
ガイ・ナティーブ監督がSKIN長編の出資を募るために、
自己資金で製作した短編映画です。
これなら長編の製作費がすぐ集まる筈です。
とても傑作です。
レイシスト(人種差別主義者)の父親に育てられている少年。
スーパーマーケットで黒人に話しかけられます。
怒った父親はスーパーの駐車場で黒人をボロボロに痛めつけます。
数日後、少年の家に見慣れぬバンが止まっていて、父親は拉致されてしまいます。
そしてしばらくして帰って来た時・・・
悲劇は起こります。
父親はレイシストのプライドをズタズタにされる、ある処置をされました。
そして更に更に恐ろしい悲劇が・・・。
長編とは関連のないストーリーだそうですが、非常に衝撃的です。
もちろんSKINの長編と訴えるテーマは同じ。
目には目を肌には肌を
短編とは思えない程インパクトある重厚な作品でした。
高評価なのも頷ける作品でした。
20分という短い尺の中で、起承転結がメッセージと共に巧く描かれていましたよね。
現実的には難しい気もしますが、特にあのやり方、あのアイデアは素晴らしいですね。
肌の色の違いによる差別。
肌の色での差別は日本では馴染みないものですが、その辺りも上手く描かれていましたし、憎悪が更なる憎悪を生み出すその不穏な雰囲気もしっかり伝わっていました。
これはネタバレしないで是非観て欲しい作品ですね。
少し疑問なんですが、全身に入墨を施すアイデアは素晴らしいの一言なんですが、瞼や耳辺りは難しそうですし、肝臓を含め身体への影響が大き過ぎて、身体がもたないのではないでしょうか?
肌の色で人生が変わる
何を盾にして正しさを決めているのか、差別が終わらない深みに心が痛む
20分でこの緊張感、容赦ない感じ…それでも「伝記」と分類されていることが全てを物語っている気がする。
黒人差別とそれをする白人、ひょんなことから始まる地獄の堂々巡り。そこにただフィクションの色はなく、淡々と綴られていく。そう見えながらも、実は伏線を巡らせているから凄い。用意周到であり、妥協がない。
とは言え、日本にいると呑気に生きていても経験することのない世界。軽いジョークのような感覚で差別できる感覚が分からない。だが、何百年も敷かれていた構図は意識を変えない限りこのままなのだろうと思う。植え付けられたものとして存在している以上、完全に差別が無くなるとしたらどれだけ時間がかかるか…途方に暮れる。
これの長編もあるのか…。ちょっと耐えられる気がしない。というか、目を覆いたくなる様な事を受け止められる自信はない。世界のどこかで起きていること、今考えられるのはそれだけ。悲劇を目の前にしない限り、どう向き合えばいいのか分からなくなっている。
ヤラれたらやり返す?
スーパーのレジでたまたま視線が合った黒人男性にニコッと笑いかけた白人の男の子。子供にニコッとされたらニコッと仕返す、別に普通の事なのに。男の子の父親は「オレの息子にちょっかい出すな」と怒り出して酷い言葉を浴びせ、仲間と数人で殴る蹴るのやり放題。ひどい話だ!でもやられっぱなしではなくやり返した黒人男性と仲間たち。その方法が凄いな😣結果もなんとも皮肉!
そんなことをしたら、こんなひどい目にあっちゃうよ!だからやってはいけないよ!道徳の教訓になりそうなテーマ。でも白人至上主義という問題を取り上げたとても重く、色々な人種の人達が真剣に考えないといけない内容をギュッと20分に濃縮した、とても短いけど見応えのある映画。
人種差別にて行き着くラスト
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