狂武蔵のレビュー・感想・評価
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下村勇二と坂口拓の熱気と狂気の結晶
『VERSUS』(2001)がマイ・フェイバリット映画の1つです。当時個人的に仕事が辛い時期だったのですが、偶然レンタル屋さんで『VERSUS』に出会い、作品の持つ熱量と破天荒さやクレイジーっぷりに私も奮い立ちました。そしてそれ以来、スタッフ・キャストの皆さんを密かに応援してきました。
要するに私は「TEAM VERSUS」推しです。
TEAM VERSUSの皆さん、あふれる実力・感性、努力、情熱で見事にご出世なさったり、たまにヤラカシちゃったりしてますね。
あらからおよそ20年。
ようやく公開された『狂武蔵』は「TEAM VERSUS」メンバーである下村勇二監督と坂口拓さんが練り上げた熱気と狂気の結晶だと思いましたよ。
本作はもはやドキュメンタリー映画!
77分のノーカットシーンも私はまったく退屈しませんでした。
こういう作品作る人を「映画バカ」と呼ぶのでしょうか。もう色々と突き抜けてて、ホントにイカれてるけど、ギッラギラの灼熱映画でした。
それと実は、この作品のカメラマン、下村勇二と坂口拓に次ぐ第3の功労者な気がします。そしてきっとカメラマンさんもかなりイカれた方なのではないかと想像します。撮影監督は長野泰隆さんという方のようですが、この方がカメラのオペレーターだったのでしょうか…。
この作品、撮影は結構前だったようですが、今となっては働き方改革とかやりがい搾取とか新しい概念が定着しちゃってますし、坂口さんは肉襦袢を使わなくてもゼロスできそうな貫禄ですし、TEAM VERSUSの皆さんも今ではもうそれぞれにお立場がありますんで、流石にもうこういう作品は作れないのでしょうね…(笑)
(こう言っとけば、この人たちはもっと凄いことやってくれそう)
普通思いついても絶対やらない
2013年に一度だけ仮上映。
そのままポスプロ作業が終えてない事からお蔵入り、その後クラファンを経て2020年公開に至った作品。
完成披露イベントでは「キングダム」の縁もあり、こちらでも共演の山崎賢人も駆けつけたそうですよ。良い話です。
作品は武蔵が正に狂ったように切り付け回る時代劇。
とにかく、77分に及ぶ長回しの殺陣がすごいです。
斬り殺すでなく動けなくする切り方と下段切りの多用、長期戦を見込んだ水筒や刀の仕込みなど、中々細部にこだわりが見て取れました。
反面、同じ人間がグルグル回っているのが分かってしまう一面も、そんなツッコミどころも面白い。
特に序盤に出てきた鎖鎌。屋内で戦う武器じゃないでしょう。
て思ってたら本当に絡まって死にましたよwww
しかしこの殺陣、400人と長回しで斬り合うのだから観ている方も疲れますね。
あとこれをやり遂げた坂口拓がすごいですよ、芝居とはいえ良く体力が続くものです。握力はしっかり最後までありましたからね。
終盤はかなり疲労が見られ、まるで本能のみで戦うような姿でした。
いや、この試みは本当に面白いです。
普通思いついても絶対やらないですもん。
色々すごい作品でした。
おいおい、、、期待はずれだよ
1対400人77分ノーカット
リアルな戦闘って言ってたから期待してみて見りゃ
倒す気のないモブ武士を相手にしてるだけ
リアルな戦闘だろ?なぜ後ろからどんどん斬りかからない。
別に一気ににじゃなくても
1〜2人ずつでもいいから四方八方からせめて
それを交わし捌き切り400人倒すならまだよかった。
正面からしか来ない挙句1人ずつって俺でもできるわ。
ここまで酷い作品は久々です。ある意味ギャグ映画ですね・・
アクションに結構期待していたのですが、ちょっと酷すぎでした。。。
よく、これで映画にしたなーと、ちょっと驚きです。
リアルを追及したという割に、アクションに全くリアリティがありません。
とにかくツッコミどころが多すぎて観ていられませんでした。
・1対多数での斬り合いなのに、後ろから攻撃してくる敵が一人もいない。
・武蔵なのに剣術ではなくて棒術?みたいな攻撃。
・数分に一度、斬られ役の役者が1列に並んで、どうぞココを斬って下さいとばかりに順番に走ってくる。
頑張ったけど20分でやめました。
激レアさんで気になり視聴してました。
単刀直入に言うと期待外れでした。
極上の殺陣と日本最長とも言えるアクション長回しをとくと味わいたく、既に劇場公開を終えてから本作を知ったことを後悔したほどに私には期待感がありました。
きっと、近年のハリウッド映画、1917やジョン・ウィックシリーズに並ぶエンターテイメント作品なのではと…。
しかし、リアルティーの無い敵と殺陣。工夫のないカメラアングルによってその期待は劇場に足を運び残念な気持ちにならななくて済んだことへの安堵に変わりました。
切られると不自然にフェードアウトする敵。間合いに入っていながらも切り付けない敵+間合いまで接近して囲むのに切り付けない敵。なんならそこから舞台装置のように走り回る敵など…。
血糊で汚れた死体を踏みつけながらも戦う今までの時代劇では味わえない迫り来る死とその緊張感を体感したかった私にとっては残念でした。
ましてはそのような感極まるような映画だと銘打ったポスタービジュアルにまんまと騙された気分です。
但し、坂口拓の演技と殺気、その動きには驚かされました。
酷い構成でも役者の皆さんの演技は見応え十分です。その分、その面白いコンセプトと優秀な役者陣を活かしきれなかった制作陣の努力は無駄に終わったと感じるのです。
もちろんそこには役者の使い回しや血糊の少なさ、衣装や髪型も含めたメイクの不自然さなど明らかな予算不足な部分は致し方ないと痛感します。
今後、このようなエンターテイメント作品の発展を心から望み、このデビューを書かせて頂きます。
そんなに気に食わないと思うのならお前が作れよとお思いになられるでしょうが、一映画ファンとして愚直に書きました。
そして坂口拓さんの今後の活躍を心から楽しみにしています。コロナで大変な状況が続きますが映画業界の発展を願っております。
腸捻転しそうなくらい笑い転げる‼️でござる‼️ただし、最後の数分だけは観る価値あり‼️❓
最初は切られたらフレームアウトしてまた出てくるのだが、そのうち、歩きながら、後ろに並ぶ、回転寿司のレーンを彷彿させるの、でござるよ。
切り方と切られ方が5パターンしかないのだよ、ここの1時間はるろうに剣心の3秒で、ござるよ、オヨ。
あれ、武蔵は二刀流ではござらんか、違う武蔵でござるか、教えてくだされ、かたじけない。
あー、少しだけ、二刀流したでござるよ。
話の種に観たが、何故、山崎賢人が出演してるのか、謎。
と思うたら、最後の数分だけ、素晴らしい殺陣と山崎賢人の演技が観れます、我慢して観てくださいあい。
最後の数分だけは、観る価値ありです、ぜひ。
お疲れ様です
この映画を見たくはなく、むしろ見るのがイヤだったので、わたしも悪いのですが、コンセプトを見た時点で、つっこみを入れたくなってしまったのです。どんな理由であれ、見た以上、わたしの負けですし、しっかり有料で見たので、そこはご安心下さい。RE:BORNもそうですが信者が御教祖を崇める映画。とうぜん映画をつくっていちばん満足する・したのはご当人です。
言うまでもない(とわたしは思うのですが)ことですが、事実上この映画の主旨は「お疲れ様です」という一点のみです。多数の敵もワンテイクも、お疲れの状況へ至らしめるための仕掛け・装置であり、言うなれば「たいへんだったんだから労をねぎらってよ」と、うったえている映画です。知っての通り、日本映画界にだけ存在するジャンルです。
日本のエンタメというものが努力(というか運動量)にたいして賞賛を求めるシステムなのです。いや。ていうか。なんだろう。職場に、ちょっとの動きでハアハアを大仰に言うひとがいるんですが、あの感じです。「なぜハアハアをおおげさにするんですか」って聞いたことはありませんが(おそらく)かれのなかでは「しっかり働いた気配を醸し出す」ことが、基調の処世になってしまっている──わけなのです。かれは疲れたように見せた方が人生がうまく渡れると信じているわけです。
いやもちろんこの映画で主人公はじめ大勢のスタッフが本気で動いて疲労したことはまちがいありません。彼が呼吸を荒げているのは、ほんとにしんどいからでしょう。ただし。だ・か・ら・な・ん・な・の。──ということです。
つまり日本映画界が映画をつくる才能の替わりに編み出した日本ならではの手法が「しっかり働いた気配を醸し出す」ことなのです。なぜなら「しっかり働いた気配を醸し出す」と3~5割ていどの人々が、映画自体には一切感心しなくてもその運動量にたいして一定の好評を呉れるから──です。お疲れのご様子を見て「すげえな」と思ってくれる神様のような人が、けっこういるわけです。合掌。
その仕事中にじぶんのなかで情陸のBGMが鳴り響いているタイプのにんげんが実在します。日本映画の天才とか鬼才とかはみんなそのタイプだと個人的には思っています。
せめて、それを見る人は、それがいったい誰にご満足いただこうとしているのか──楽しいのはおれなのか、あんたなのかを、かくにんすることが最低限なリテラシーであると思っています。いや、ていうかこんなク・・・(以下割愛)。0点。
7 7分のワンカットは迫力だが、他の方が指摘されているようにリアリ...
7 7分のワンカットは迫力だが、他の方が指摘されているようにリアリティが存在しない。
長回しはそこそこにして、カメラワークを駆使したり建物や侍、樹木などの障害物を上手く利用すればいい。斬られた者を走り逃げさせてフレームアウトさせるなら見切れぬようにするべきだと思う。恐怖のビデオ系のテクニックを用い、プロとしてレベルアップさせたらいい。そしてキャストが少ないとはいえ、ある程度(想像するに死体の山だったろう)とな千切れた四肢、頭や血液と死体を転がしておかないと……
最後までちゃんと見よう
アクション長回しカットってどうやっても間延びするから凄いだけで格好いいアクションにはならない気がする。
これがカンフー映画だと相手のダメージがリアクションだけで良いんだけど前半のチャンバラで血が飛ばなくて違和感すごい。後半はCGで血を飛ばしてるのになぜ
背中から斬らないのはお侍さんの意識として卑怯だからとかそういうことだと思うけど総出で殺しにきてる時点でなりふり構ってないんだから最初はともかく味方が何人も死んだ時点でもっと卑怯な斬り方してきていいと思う
街に入ってからは中々かっこいいので前半の森での戦闘はもっと短くて良かった。そもそも一体複数の戦いなんだから武蔵も有利なフィールドにさっさと逃げなさいよ
鎖鎌マンはギャグなのかマジなのかちょっと迷ったのであと2回くらい出てきて欲しかった
鎖鎌マンありならもっとニンジャとか鎧武者の集団とか熊とか出ていいんじゃないか
いや最初の認識が悪かっただけで実況向きの映画として見ると光るものがあるのでは
殺陣がクソかっこよくて敵が色モノ軍団なのは300って成功例があるし次があるならそっちを見たいな
と思ったら最後の暗器アクションで度肝ぬかれた
めちゃくちゃいいじゃない
次回作楽しみにしてる
映像に映らなければ意味がない
作品の殆どがチャンバラアクションだけで出来てるのは事前に知っていたので、内容がないのは分かったうえで観たけど、じゃぁ肝心のチャンバラシーンが良かったかと言えば全然で。
斬られるたび画面からハケてしれっと戻ってくる敵の「ゾンビ剣士」を相手に、3、4パターンのムーブ(殺陣)を延々繰り返す武蔵。
吉岡一門の人数も地形も人物配置も分からないし、「画替わり」もないから、観ながら何度も意識を失った。
武蔵役の坂口拓といえば、肩甲骨を使う戦闘術の使い手としてユーチューバーとして有名人だし、実践的でリアルなアクションを目指してるみたいな事もどこかで言ってたと思うけど、「実践」と映画の「アクション」って違うじゃない?
どんな神技も、その動きや威力が映像に映なければその凄さは伝わらないじゃない?
聞いた話では本作のアクションは全てアドリブ&ワンカット撮影らしく、それ自体は凄いと思うけど残念ながらその凄さは見てるコッチには伝わらなかったかなー。
クソB級映画
武蔵役がワンカット撮影で400人を斬り捨てるとのふれ込みに、どんだけーとワクワクしながら視聴。しかーし。斬られた役者が撮影の邪魔になるからか走って見切れたり、途中途中で休んで下さいばりに水筒が置いてあったり、わざとらしい効果音であったりで興醒め。5分で飽きた。また、勘違いだったらいいのだが、斬られたヤツが一度見切れて、また後ろに並んでいたような…、背中と頭に芝生がついていたような…。しっかり写ってましたよ。
続編に期待!
ストーリーは必要?山﨑賢人さんに出てもらいました感は否めない。斎藤洋介さんを見れたのは良かった。
坂口拓さんの気迫は凄かった。それだけで良かったかなとは感じたが、それでは映画にならないね。
この作品は坂口拓さんの生きざま作品として、映画としては続編に期待!
がっつり、坂口拓さんと山﨑賢人さんの殺陣が観たいですね!!
斎藤洋介さんを偲んで
2020年映画館鑑賞85作品目
ポスター観たらとても面白そうだった
殺陣が冗長すぎて途中で飽きてきた
眠くなるチャンバラは初めてだ
同じ人が何度も何度も斬られては復活する繰り返しにうんざり
そりゃ殺陣にそういうのは常識なんだけどそれがくどすぎる
血吹雪はあるのでNHKのチャンバラとは一味違うがそれでも作品としてはあっちより面白くない
ただ試みとしては高く評価したい
佐々木小次郎との巌流島の決闘ではなく吉岡一門一本で勝負したことは漢らしい
ただ結果が良くないだけ
山崎賢人の活躍の場がほとんどない
宮本武蔵を演じたのはTAK
B'zの松本孝弘ではない
坂口拓って誰?
中村錦之助が主演した『宮本武蔵』五部作が観たくなった
東映さんが山崎賢人とか演技力高めの若手俳優を主演に抜擢して再び宮本武蔵五部作やってくれないかなあ
あと何人いるんだ?
B級ゾンビ映画。もしくは、スーパーファミコン時代のチープなテレビゲーム。
PCをアップデートしながら所用を済ませて帰ってきて、あれ、まだ終わんないの?バズってる?、終始そんな気分。
ただ、主役の体力はバケモノ。そこに拍手は送ります。
高度なワニワニパニックを見ているような感覚。
宮本武蔵と何百人もの名門道場吉岡一族との戦いをワンカットで見せるアクション。
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最初と最後以外、ずっとワンカットで戦ってるだけだからさすがに飽きる。というかポスターもよく見ないで前情報一切無しで見に行ったので、いやこの戦闘シーンいつ終わるん、、って殺陣始まって5分で飽きてた。
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大人数に囲まれてるとはいえ1度に襲ってくるのはせいぜい3,4人。だからだんだん、高度なワニワニパニックを長時間やり続けてるように見えてくる。人数が多いのって1度に襲ってくるから大変なんじゃなくて集中力を持続させるのが大変なんだなとわかったよ。
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敵は400人いるらしいんだけど、敵の役者さんはせいぜい30人ぐらいかな?だから同じ人が斬られては行き帰り、斬られて行き帰り、、無限地獄。ゾンビなのか君たちは。。
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77分ぶっ通しで闘ったっていうこの宮本武蔵役の人はすごいが、さすがに飽きるね(笑).
武蔵へのサービスタイムで苦笑
ワンカット(風も含めて)映像って意外と好きみたいなので観ることに。宮本武蔵と吉岡一門の戦いを描いたアクション映画。
77分のワンカットが唯一の見所だと思う(実際上映時間の大半はこれ)のだが、ワンカットにする必要あったのかなと思ってしまう。たしかに序盤は緊張感もあるし、なるほどそんな斬り方していかないとバテるよねとか、それなりに楽しんでいた。
でも、宮下草薙の草薙くんみたいな人がいるなーと思っていたら斬られたあとまた出てきたところから変な感じに。さすがに殺陣やる人はそんなに集められないよなと自分を納得させていたが、昔のチャンバラみたいに斬られたら画面から退場していく姿を見たらちょっと興醒め。刀を振りかぶりながら大声出して駆け寄って腹切られるやつが連続した時点で苦笑してしまった。完全に武蔵へのサービスタイムじゃないか!しかもこのサービスタイムが定期的に訪れるから、まともな感覚では観られない。武蔵に休憩を提供してるんだなと思ってしまった。
実は最後の7年後のエピソードの方がアクションに迫力があった。ワンカットにこだわらずこんな感じで撮影したほうが面白かったのに。予算の問題もあるだろうから仕方ないだろうけど。坂口拓の殺陣はすごかっただけにもったいない。
チャンバラゲームのリプレイ
企画が崩れたが殺陣屋としての意地だったのか、仲間を言いくるめて撮影された77分の決闘。ソレまでに準備してきた頭と身体を信じて、極々簡単な取り決めで挑むものだから、一見すると単純な行動の繰り返しにしか見えないが、全員が徐々に擦りきれていき、殺伐とした空気にリアルさが漂い始める。朦朧としていくなかでの坂口拓の呻きの様な台詞は骨髄に響く様だった。コレを映画なのか?と、問われると甚だ困ってしまうのだが、好きか?と聞かれたら「好きだ」と即答すると思う。
何とか物語の形をつけようと追加された部分も個人的には良かった。特にあの妖しい刀が、ね(笑)。そして何よりも音響と音楽。そもそも映画鑑賞において重要視しているポジションなのだが、それがある意味で大変分かりやすく身体に響いてくる。パイロット版だったら5分持たず寝てしまうであろう画面に躍動感を与えているのは間違いなくそれらであったのではなかろうか。全く良い体験だった。
コレを日本の制作サイドの方々が視て、妖しい魅力を放つものにもお金を使う様になって欲しいなと、切に願うものである。
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