おもかげのレビュー・感想・評価
全38件中、21~38件目を表示
歳下男子への愛は沼。。。
ブランチでLiLiCo姉さんがおすすめしていたので
観てみたら。。
久しぶりにヨーロッパ系のモヤモヤゆるゆるに、
なんというか、リラックスしながら
興奮出来るストーリーでした。
息子を亡くした母としておもかげを
彼に重ねるのは予告でわかっていたので、
もしかしたら、、あのファミリーの養子?みたいな、
もしかしたらエレナの本物の息子?の
ような期待も持ちながら観るのだけど、、
いつしか、男女関係に、恋に、落ちてしまえ!と
応援する自分がいました。。はぁ。
そして、恋心ってやっぱり10代から70代ぐらいの
間なら、立場に関係なく派生するものなのかなぁと
改めて人の気持ちの不確かさに感銘しました。
アラフォーアラサー女子なら
エレナの魅力はちょっと分けて頂戴なって
言いたくなると思います!
下着なんて簡素でもスレンダーなら良いのかな?
とか笑
私も仕事するときはお団子ヘアにしようかしら
なんて反芻する帰り道でした。
まだ19歳のジュールポリエ君の今後にも
いま自分で映画を作り始めたという
エレナ役のマルタニエトさんの
その作品にも期待が膨らみます!
アデュー!
今日はフランス系の白ワイン飲もっと。
@シネスイッチ銀座
ひと夏の出来事
冒頭の短編版とはまるで別人…
主人公エレナは表情も無く薄笑うだけの痛々しい日々を過ごしている…息子をただ、ただ想いながら…彼女が被害者である事実に胸が詰まった
が、息子によく似た少年ジャンと出会い母性が恋に向かって行く過程には共感は出来ない
ジャンの想いを止める事は不可抗力であろうともエレナ自身がジャンを受け入れる事は彼の家族やエレナを支える恋人に対しても残酷で大きな罪だ!
誰が幸せに?
ジャンにとって、この恋はひと夏の「想い」で済ませて欲しい…エレナ対しての「影」を残す事も無く…
そしてエレナにも今後再生へ向かう人生を歩んで欲しい
観手によって評価も印象も変わり違うだろう
ヴューブコーレバンの海辺がとても印象的でした
サーファーが浜辺を歩いてはいたが実際海には誰も入って居ない💦
あの荒削りな波を乗りこなすのはかなり厳しい…と、波・乗り子の私は余計なチェックをしてしまいました😁
ある意味驚きのラスト
王様のブランチの映画コーナーで紹介されているのを見て、スペイン語に反応して観に来てしまいました。
大切な人を失いそうな時に何もできない無力感、誰かのせいにせずにはおけない喪失感、色々なものから彼女を救ったのは「許し」だったのだと思います。
ジャンといる時のエレナは、とても美しかったなぁ。
結果的に観て良かったです。
サスペンス映画だと思って映画館に入ったのですが、青春映画になり、恋愛映画で終わりました。
最初の事件が 宙ぶらりんというところは 確かにサスペンス(宙ぶらりん)映画ではありますが。
制作費が莫大なハリウッド映画と違って、クラシカルなフランス映画を観た時のような余韻が残ります。
母より女
短編はドキドキして、これからのストーリーに期待大きく
ワクワクしていたのですが…。
10年後のストーリーのエレナにまったく共感できずでした。
息子の「おもかげ」が残る少年に、どんな気持ちで接するのか…。
息子を思い描いて接してるにしたら、ちょっと怖い。
息子のおもかげのある少年に恋愛感情を抱いて接するなら、もっと怖い。
そこを、ぼやかしてるから余計モヤっとした。
どちらにせよ、母親であったのに、少年の家族に対しての配慮が全くないし、
相手の母親の気持ちは解らないんだ…。
それは、母の愛なの?あらたな恋なの?
真実はすべて霧の中のような、観る人にその判断を委ねるような展開。
登場するどの人の気持ちも曖昧で、何かを我慢しているような。
スペインとフランスの境界で、2つの国の国民性もあぶり出すような。
子どもとわかっていても、16才の思春期男子が「子ども」か?と聞かれれば、微妙。
背伸びして、煙草は吸う、女性経験はある、お酒も飲む。
グイグイ来られたら、純粋な子どもの部分も持ち合わせているだけに、深みにハマってしまうかもしれない。
彼女の心の揺れ、抑えられない気持ち、観ているときの感情と、あとからやってくる気づきとが観た者の心を揺さぶる作品だと思いました。
母親不在の場所で一人息子が行方を断つ。心の深い傷は快癒するか?
母親が不在の場所で一人息子が父親に捨てられたか?6歳の息子が父親とはぐれて母に救いを求める声だけが受話器越しに聴こえる。どうやらスペイン寄りのフランスの浜辺らしい。その事件以来10年浜辺の店で働く母親のエレナ。息子がいたら16歳か。バカンスでパリから来た一家の息子ジャンに行方不明の息子の面影を見るエレナ。ジャンは赤の他人であっても、我が子の成長の姿を重ねる。ジャンの行動の一つ一つが興味深く気になる。エレナにとり男女間の恋愛感情は生じないが16歳の少年は次第にエレナに惹かれて行くのはオトナの女性への興味と憧憬もあるだろう。ジャンの家族は息子を誘惑し堕落させるエレナを敵視し二人を会わせないように方策を講じる。感情の行き違いはMAX。恋人とやり直そうと引っ越し作業の真っ最中にジャンから一人で道に迷った、とSOSの着信。恋人を振り切り10年前の二の舞は踏まないとジャンの元へ急行する。発見した。エレナは狂喜乱舞。やっと母親の役割を果たし深い傷は癒えるか?たぶんこうして少しずつ気持ちにケリをつけていくのではないか?恋人はエレナを理解し深く愛している、しかし、エレナの心的外傷は自分でしか治癒できないのだ。ラスト、元夫に自ら電話をしたのは彼を許すことで自分の囚われている柵を解放しようとしているのではないか?
タイトルなし
気になって
短編を観た帰り前売り券を即購入
.
.
2017年製作の短編映画「Madre」
その先を描いた「おもかげ」
18分の短編はそのまま長編作品の冒頭へ
.
息子からの電話が切れた
それから10年後
エレナの物語が続く。
エレナは海辺に移り住んでいた
ここはあの子が居なくなった場所?
10年の間
エレナの時間は止まったままなのかな…
もし私がその立場だったら…
色んなことが頭の中を駆け巡る冒頭
.
息子の面影を持つ少年に出会う
2人の関係は…
その愛は母性なのか女性としてなのか
エレナの感情は
寄せては引く波のよう
出会ったことで
光が見え人生はまた動き出す
.
短編Madreとは繋がっているけど
違うお話
気になっていたその後を観てきました
.
子を失う母に自分を置き換え観てた
自分を…赦せる日がくるのか…
ずっとずっと苦しかった
母性愛と性的欲求は一緒なの?
母性愛と性的欲求は一緒のものなのか?と思うけど、挿入するのは男の側で、彼女は息子似の少年の求めに応じただけだしなあとも思ったり。(美少年でよかったね)
「息子の喪失に向き合えるようになった」ことの表れが元夫に電話で連絡したことなんだろうけど、要約してしまえば「息子似の少年とヤッた多幸感で喪失に向き合えた」という単純な因果。ヤるまでの障壁の設定が上手い脚本だなあ。
主人公には今カレがあり、少年には両親による監督があり、2人のあいだは20歳も離れていて。
主人公は母親で、原題も"Madre"(母親)なんだけど、むしろ少年と同年代の、初恋のような気恥ずかしさがあった。そんな見つめ合い、笑顔、肩のすくめかた。
恋敵も少年と同年代の巨乳ビッチ。
主人公がいま何に迷っているか、何と何のあいだで板挟みになっているか、結局何を優先し何を選択したか、映像で伝えるのが上手かったなあ。
テレンス・マリックのような映像。人物に張り付き、共に歩き、自然や風景に溶け込んでいく感覚をもたらす。思索的・瞑想的。
『レヴェナント』(イニャリトゥ監督)のようでもあった。
ラストで主人公が携帯で元夫に連絡するのが終着点(ハッピーエンド)になる経緯が不明だし、息子の捜索が進められたかどうかは伏せられたまま。そのへんは納得不足かも。
他のレビュアーの方も似たようなことを書かれていますね。
少年の側からすれば、思春期の性欲のやり場が都合よく見つかったなあという感じ。彼は、自分が「主人公の息子の代替」であることに気づいていたの?
息子が見つかってしまったら、あるいはその生死が判明していたら、主人公の取る行動によって少年の感情は大きく揺れ動いたかも知れない。でもそれは主人公の転移。あくまでエレナの心の機微の映画だと考えた時に、少年の心を大きく動かすような脚本にすることは思い留まったのかもしれない。(あくまで劇中では一貫して「少年は主人公に恋している」状況に設定しておくのが大事。)
生死は判明せず、捜査状況もはっきりせず、ただ息子が喪失するという宙ぶらりんの状況を観客の中に作り出すからこそ。結局映画というのは観客の心を操作することを想定して作るものなんだね。
(息子か少年かという二者択一ではなく、あくまで息子の欠乏を埋めたい)
推理物でもサスペンスでもなく人生を描きたいんだよと。
主人公が今カレと一緒に住むかどうかが分からないですね。
めちゃくちゃ良い映画だと思います。
【追記】
物語終盤、森に迷った少年と、携帯で通話する主人公。
物語冒頭と全く同じ状況が再現される。
「今度は逃さないよ」ってことだね。
主人公自身が、少年の屹立した男性器を眺めることで、ムスコの成長を見届けた……(手っ取り早く見届けたつもりになる)ということでしょうか。
性交の描写はないけどね。雨降りの森の中、ポツンと停車する軽自動車を遠くから写すだけ。
中盤、祭りの日、少年を海辺から自宅まで送り届けたあと、ディスコで若い男たちと盛り上がったのは……ヤケになっている感じもあるし、欲求不満なのかなあという感じもある。
おそらく息子から目を離したであろう元夫が、(10年経過したとはいえ)新しい子供を設けて幸せそうにしている。主人公はまだ息子の面影を求めて彷徨っている(禊が終わっていない)のに。これは怒って当然かもしれない。
じゃあ、息子似の少年を世話し、結合し、ムスコは立派だなあと確認することが彼女にとって禊になったのか?
主人公や少年の奥底に性欲はきっとあるんだけど、表立った描写はせず、性愛ではなくて「恋」(あるいは青春映画?)の次元で、静謐な映像づくりを壊さないようにしたところは上手いなあと思います。
【謎】主人公の生活する海辺には「人が多い」というセリフが各所で見られる。しかし冒頭、主人公の息子は「誰も周りにいない」と電話口で話す。ただしあの海辺は「冬は人が少ない」というセリフもある。息子の失踪時、季節は冬だったのだろうか。それとも、あの海辺は息子が失踪した場所とは異なっているのだろうか。
主人公が失踪現場で働いているかどうかはどうでもいい、のかもしれない。帰ってこないとわかりつつも「息子」の居場所を心の中に作っているのなら。息子はあくまで類似でいい。
★「次」に行くのか?過去の息子を取り戻すのか?そんなニュートラルな状況。登場した美少年は息子似。
おもしろいけど共感はしない
子どもを持ったことがないからなのか、主人公の女性にはまったく共感しなかった。だって、ジャンの家族に自分が味わったのと同じことしてるも同然だもん。最後は元夫のラモンにも優しくなれたようで良かったね。あの理解の深い彼氏ともちゃんと元に戻れれば良いのだけど。
がんばれヨセバ
6歳の息子が父親との旅行中のフランスのビーチで行方不明となり10年後、息子に似た少年を見かけて巻き起こる話。
息子がいなくなったビーチのレストランで店長として働く主人公の前に、息子に似た少年をみかけ、思わず後をつけてしまったら、後日それに気付いていた少年がレストランに現れて、交流が始まって行く。
息子の生死について語られることはないけれど、「息子が失踪してイカレたスペイン人」と噂されているから、死んだという設定ではない模様。
それでも、息子ではないのは判っていて、でも、息子がここにいたらこんな子何だろうという思いから、積極的に彼女のもとにやって来る少年に心を掴まれて…。
主人公の思いはまあ、理解出来るし読み取ることは出来るけど…。
ジャンは噂を知っている?担ごうとしている?同情?何て考えがうかんでくる。
3人組との件でもどうかしてるを連発されて、そっちに印象を振ろうとしている?ここに関しては全然イカレている様に感じないのは日本人だから?
元旦那との件は、ちょっとイカレている感じもあったし、そこから後は確かにイカレていたけど…なんだそれ?どういう感情ですか?
ラス前までかなり面白かったけど、台無しにされた感じ。
ストーリー的には殆ど関係ないにしても、元旦那出してあんな会話するなら、10年前何があったか、そしてどう今に繫がるか、後出しでも良いけどもう少しみせて欲しいもんだ。
独特なミステリアスさに引き込まれる
6歳の少年を失ったところから物語は始まる。
主人公のエレナは10年経った今もなお息子を失った事から立ち直ることが出来ず、また息子を失った原因となった元夫の過ちを許すことが出来ずにいた。
現在ビーチで働くエリナだがこれまた息子が失踪した場所(正確にここのビーチではないと思うが)で働く事でなにか心の気休めになっているのか…情報量が少ないためこちらがエレナの心の闇に入っていてしまう。
この辺りのこの作品特有のミステリアスさに引き込まれるのがこの作品の良いところであろう。
そこから海岸で失った息子によく似たジャンと出会う。ここからいわゆる息子の「おもかげ」に心が囚われてしまう。彼を目にし、彼と会話をし、時には共に行動し、そして彼といない時間まで彼の事で心が囚われてしまう。
これは決して恋愛感情ではない。本来息子に注ぎ込むはずだった愛情への高ぶりのように僕には感じた。
ジャンはおそらくエレナに恋愛感情を少なからず抱いてたようにも思えるが、エレナが自分に注ぎたいはずであろう愛情の心の扉を開けるよう優しく接していたようにも思えた。
ただ忘れてはいけないのはジャンは未成年の少年であり、決してエレナが失った息子ではない。
この現実と心囚われたた「おもかげ」の溝を終始ゆっくり丁寧に描かれていたように思えた。
序盤はほんの一瞬ジャンがまさか失った息子なのかなと疑ってしまった瞬間はあったが、早い段階でこの作品はそういう作品ではないというのは気付かさせられる。
その点においては間違った方向で見る事なく非常に見易かった作品のように思える。
心の闇やトラウマといったミステリアスな世界を楽しめる面白い作品であった。
少年
人は、それぞれ程度の差はあれ、心に闇の部分を抱えている。それが後々の人生に、どのような影響を及ぼすものかどうかは本人にしかわからない。
この主人公は最愛の息子を失い、失意のなか、その呪縛から逃れるために敢えて人気の多い避暑地で働き、様々な人と触れ合い、気を紛らわしているのではないかと想像できる。しかしながら、ぽっかりと空いた心の隙間は埋められずにいる。そこに登場した少年にかつての息子の影を見出し、心、かき乱されるのであるが、ちょっと間違えればストーカーまがいの行為とも捉えかねられない。
そういった主人公の心情を、より深く理解することはできなかったが、少年の心が清らかで、主人公に寄り添い続ける姿勢には共感が持てた。
しかしながら、危惧してた寝落ちを短時間繰り返したのは痛かった。なんとか後半は見続けられたので良かったが・・・
【おもかげ】
これは、僕達、皆に重なる物語だ。
かけがえのない人を失う悲しみは、多かれ少なかれ誰もが経験することだ。
死であれ、別離であれ。
そして、その現実を受け止められないことだってある。
海岸に止まるエレナは、ある意味、かけがえのない人との思い出から抜け出せないでいる僕達と同じではないのか。
かけがえのない人の面影を追い求めたことはないか。
一緒に訪れた場所で、思い出すことはないか。
少し前に進めても、ふとした時に、また面影を追い求めていることはないか。
環境が変わり、全く新しい生活を始めても、ふと面影が頭の片隅をよぎることはないか。
エレナは、面影をみたジャンに別の愛情を注ぐのか。
最後、エレナは何を伝えようとしたのか。
また、ずっと止まるのか。
観るものに想いを委ねられたエンディングは、僕達が面影とどう向き合ってきたのかで、異なるのだろう。
少しモヤモヤした余韻を自分なりに咀嚼して楽しむ作品だと思う。
感想は立ち位置による
どの立ち位置で見るかによって感想は変わる。人によっては主人公の女性を気持ち悪いと思うかもしれません。
彼氏がいて、その彼氏と一緒に住む事になっていても、息子似の彼の前では、色褪せてしまう。彼女にとって彼は…
#87 冒頭の演技が凄い
幼い息子と母親の会話で緊張感が伝わってきて迫力満点。
その後息子がどうなったのか?元夫は何をしていたのか全く説明のないまま、息子似の男の子に惹かれて行く主人公。
結局彼女が探していたのは、懐かしい息子の面影というよりも、息子を助けられなかった罪悪感から逃れる道だったんだ。
神秘的な作品
失踪モノということで、桐野夏生の小説を思わせるようなミステリアスな雰囲気。本のページをめくるように緊張感を持って進むストーリーと、美しい海岸風景に引き込まれました。謎は多く残りますが、全体的には好きな作品でした。
全38件中、21~38件目を表示