アンチグラビティのレビュー・感想・評価
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昏睡映画
邦題のアンチグラビティは反重力、まあ、宙に浮く建物など出てくるからつけたのかしら、原題COMAは昏睡、邦題からはSF映画を想像するが内容は昏睡状態の脳内世界、手っ取り早く言えば悪夢、妄想の世界が映画の舞台だから理解しようと思っても無理がある、似たような夢の操作がテーマの「インセプション(2010)」にでも触発されたのだろうか。
インチキ宗教の陰謀を絡めて無理やり理屈をつけているが、複数人が同じ夢の世界を共有できる麻酔技術などあるわけないし、そんな馬鹿なと醒めるばかり、新手の新興宗教ホラー映画かしら。
まあ、映像は奇抜だから愉しめたがプロットが荒唐無稽、作家性が強すぎてすぎて、作り手のコンセプトが分からない、ロシアでは人々の現実逃避願望が強いのか、はたまたオーム真理教のような危険な宗教団体でも社会問題になっているのだろうか・・。
ビジュアルが素晴らしい
昏睡状態の人々が住む夢の世界
いろいろな人々の夢が、つぎはぎのように
繋がっているせいで重力が不安定(反重力)
事故で昏睡状態に陥った主人公はそこで目覚め
脳死した人々が創り出した怪物リーパーと
戦いながら、この世界で建築家としての
才能を開花させるが・・・
見たこともない建造物や世界観と
白やブルーを基調とした彩度低めの映像
悪夢のようなリーパーの造形など、
ビジュアルが素晴らしい
現実では恵まれていなくても
夢の世界では能力を持てたり
「何かの役に立つこと」が出来る
というのは、ある種の人々にとっては
魅力だろう
新興宗教も絡んでくるけれど教祖曰く、
宗教は理想(夢の世界で生きる事)を
実現させる為の手段に過ぎない
主人公はラストで宗教団体からの案内状を
机の引き出しにしまい鍵をかけて封印するが
またあの世界で能力を発揮したいと
思う時が来るのだろうか
夢の世界に「想像力」で
新たな世界を構築する
夢も現実も、脳の認識次第で立ち位置が
逆転するという
ここにも「アンチグラビティ」が
録画しながらTVでチラ見していた時は
風変わりなB級SFと思ったが
発想のユニークさと
プロジェクターの大画面で観て
映像の素晴らしさに圧倒された
主人公が幼すぎる
まあ、ストーリーは成功した無限月読。だいたいこういうのは主人公が反射的に否定するけど、そこに逃げ込むしかない存在やそれを真から望む存在もあると思うし、むしろ設定次第では敵側に感情移入できる。まあ全員が全員そうなったら技術開発とか経済発展がとまりそう、という懸念はあるが、完全に物理法則が再現されてるなら仮想世界の中でも発展できるんじゃないか。
そういうSF作品もあるし、別に発展しなくてもいいんじゃないか。発展すること自体を善となす思想も理解できるが、それって基本的に現状維持を目指すと下降するという事実があるので危機感なんだろうけど、完全に閉じた世界で停滞ってのもいいんじゃないかね。
それはそれとして主人公への幼稚な天才という表現がぴったりすぎて序盤から最後までキャラ振れしないところがいい脚本だと思う。んでもってハッピーエンドと見せかけた含みを持たせるエンディング。次回作があるとは思えんが、末法思想のようなディストピアの典型
映像は頑張ったね。
インセプションと同系として観てしまった。その為、比べてしまう領域に入り、最後まで抜けきれなかった。もう少し、外へ逃げても良かったかな。最後は守りに入りすぎた。ワールドエンドなど、ロシア映像技術は上がってきている。
個人的には結構イケるけど
いつも洋モノの映画は日本語吹替で見るのですが、この映画は吹替がなかったので仕方なく字幕で見ました。
ほとんどの場合は英語のセリフを聞きながら字幕を読んでる(見ている)のですが、今回の映画はロシアものという事で、ロシア語を聞きながら字幕を読みました。
正直少し違和感がありますね。
でも「なるほど。ロシア語ってこんな感じなんだ」と思って聞いてました。
昏睡状態にならないと行けない世界があって、それを研究している人がいる。その世界がアンチグラビティ(半重力)的な世界。
そんな考え方が新鮮で、個人的には結構面白かった。
冒頭に余計な前置きが長々となく、いきなり異世界(?)から始まるのでそこは案外良かったと思う。
ただ、昏睡状態だからこの世界に来ているという事を映画のほぼ冒頭の部分で言わずに、もっと後の中盤部分くらいで明かした方が、『アンチ・グラビティ(半重力)の異世界へ主人公がいつの間にか迷い込んでしまった映画だと思って見ていたら実は…』的な感じになってもっと面白くなったんじゃないかな?で、なぜこんな世界にいるのかが判明したところでこの映画の本筋の展開が始まる様にした方が良かったと思う。
後半の一番大事なストーリーが始まるまでは黒い怪物と戦うシーンがほとんどメイン。
みんなで力を合わせてここから抜け出す方法を探すとか、別の集団と出会うとか、もっと色々ストーリー展開したりする方法もあったんじゃないかな?と思う。
それから、昏睡状態になると行ける世界の研究をしている科学者がそれをカムフラージュするため宗教団体というベールで隠しているが、宗教活動している映像も少しは流した方が分かりやすいと思う。
それから最初に目覚めた部屋が異世界の主人公の部屋だとは最初分からなかったので、その前に主人公が自分の部屋で街の模型を作るとか何かをやっているシーンがあった方が分かりやすかったかも?と思いました。
上映時間や制作費などの問題もあるのかも知れないけど。
個人的にはなかなか面白い映画でした。
題名に疑問
メンズデーで観賞
サッパリ話題も聞かなかったので
あんまり期待せずにいましたが
感想としては
どっかで観たようなストーリーながら
CGワークもしっかりしており大作感も
そこそこありました
悪くは無かったです
ストーリーはマトリックス+インセプション
という感じで追っていくと理解が早い感じ
その割に説明に尺を割いてテンポはあまり
よくありません
昏睡した人間の脳内の世界が舞台で
原題は「COMA(昏睡)」なんですよね
でその昏睡の世界が重力がないから
アンチグラビティなんて題名なんでしょうけど
正直それだと宇宙の映画と勘違いする人多そうです
ロシア映画は邦題がテキトーなのが多い印象です
暇で何かという時にこれがやってたら
オススメできます
合わないのかな
ワールドエンドに引き続きあまり見慣れないロシア映画を鑑賞。
ワールドエンドに引き続き個人的には全く合わなかった。まぁこの手の作品はハリウッドでも辻褄が合わない作品は多々あるがそれ以前に迫力もなく興味を注られることもなかった。
こういう作品で興味が湧かない時は2時間が非常に長く感じるものだ。
昏睡状態の世界という設定は確かに面白いものである。
ただ現実世界に戻ったときにその時の記憶がるのはどうも面白みにかける。
あの世界で生きるものの目的や願望もイマイチ共感が湧かず、何より非現実的なあの昏睡状態な世界にイマイチ興味も憧れも抱くことができなかった。現実的ではないのに憧れを抱くような世界ではないのは個人的には非常に退屈であった。
T-34は中々面白かったが個人的にはロシア映画が合わないのかな。
作品とは関係ないが今回鑑賞したイオンシネマ調布のグランシアターは中々プライベートシアター感があって良かった。
また興味がある作品でその上映回があったらチャレンジしてみたいものだ。
明るい都市計画
昏睡状態の人達が共有する世界で、そこの住人達を、死に神=リーパーのいない島に導く期待をされた建築家の話。
どういう世界かと設定を必死に読み取ろうと思ったけれど、記憶と夢と想像と創造がごっちゃごちゃで、その辺が都合良くブレまくり。
イメージ出来れば誰でも良い筈じゃない?
もっと言うと、最初から説明してお願いして、終わったら退場して貰えば良いだけのことだし、バラすだろうってバラしてるのは誰ですかねえ。
ラストも何でそうなったのか良くわからないし。
どこかマッタリした間でテンポもイマイチ。
ご都合主義的が全て悪いとは言わないけれど、これを書いた人は浸りすぎて盲目になっちゃったのかなと感じた。
まあまあだった
映像はすごいのだけど、キャラが薄いし話もさっぱり面白くない。それと言うのも夢の中のルールが作者が定めた独自ルールで、なぜそんなものにこちらが付き合わないといけないのかと思う。現実の枷がないとなんでもやり放題だ。主人公は気位の高い芸術家で、面白くもなんともない人物。夢の中の超能力もあんまり意味が分からない。町を能力で創造していたのだが、どこまでしっかりしたものなのか、建物の中はどれくらい作りこまれているのか、なんなら別の場所でもどこでもいくらでも作ればいいではないかと思う。
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