「『インセプション』似かと思っていたら『ドラえもん』似だった・・・by井上陽水「夢の中へ」」アンチグラビティ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『インセプション』似かと思っていたら『ドラえもん』似だった・・・by井上陽水「夢の中へ」
「気ままに夢見る機」を使った世界。好きなように建築設計できて、のび太たちは楽しく暮らすのだ。ちなみに主人公の男に名前がなかったので、以下便宜上敢えて“のび太”とする。
しかし、設定上は夢の空間ではみんな昏睡状態にあるという。戦士のファントム、予言者のスピリット、ヒーラーのフライ、地図ならおまかせの男など特殊能力を持った者たち。その他は力仕事専門だ。そんな中、リーダーのヤンはのび太が死神リーパーのいない島を知っていると告げ、外への冒険に参加することになるのだが、のび太の特殊能力がわからない・・・のび太は銃さえ使えなかったのだ。
ファントム(お前はジャイアンか!)はのび太に「俺の女に手を出すなよ」と忠告するが、あっさりフライといい仲になってしまうのび太。さらにのび太は夢の中なのに夢を見て、徐々に記憶を取り戻しつつあったのだ。とにかく実戦を重ねて特殊能力を見つけよう。と、仲間たちから色んな情報を仕入れる。
まるで『インセプション』のように重力無視した立体映像。さすがにCG感がもろに出てるのですが、夢だからしょうがない。そして、この夢の世界では時間が進むのが遅くて、千年くらい生きられるという。相対性理論を生かした4次元世界とでも言うべきか、そういや、のび太の部屋にもアインシュタインの写真があった。
のび太の特殊能力は何なのだ?!と、ストーリーが進むと、実は建築士だったことがわかる。これこそRPGの世界。ドラえもんの『夢幻三銃士』だ。いやいや、最初からヤンはわかってたでしょ。もったいぶらずに・・・といった内容だ。
現実の世界がなかなかユニークで面白かった。アブ・シンベル神殿も良かったけど、本物を使ってもらいたかったかなぁ。未来建築の空虚さも印象に残ります・・・けど、住みたくない!
ワールドエンドも微妙だったし、早くもロシアものに飽きて来たかも知れませんw T34が最高過ぎたってのもありますが。どっちかと言うと、 T34の方がドラえもん感がないですか?w