はりぼてのレビュー・感想・評価
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想像通りの面白さ、でも心からは笑えない
その当時から全国ニュースでも騒がれていたし、その異常さは知っていたとはいえ、細かな取材映像を丁寧に見せられると、やはり相当に笑える。
発端は議員給与10万引き上げというかなり目を引くものからだったわけで、そうでなければ些末な不正受給を細かくチェックしなかっただろうと思うわけで、取材者への労いとともに、議員と称する者の甘さと自分も含めた有権者の甘さというのもを強く感じてしまい、爆笑の渦の中でも、心の奥底では、そら恐ろしい気持ちでいっぱいだったような─、氷山の一角なのかも等々・・・。
これをあぶり出し報道に対しては素直に賞賛を送りたいけれど、そこに潜むちょっとしたドラマのようなところはいらなかったかも─、と個人的には思ってしまった。
ぜひ富山で公開を
政治腐敗をモニタリングするメディアと市民の役割
富山市のケーブルテレビ局出身のふたりの監督が作成したドキュメンタリー。
これでもかと出てくる市議会議員の支出不正のオンパレード。素の取材記録をマジメに編集したものを流すと、ただただ不快なだけのドキュメンタリー作品になりかねないが、全体的にコメディタッチで制作しているところに監督のセンスの良さを感じる。
不正を行う議員たちは、フィクションに登場するような大悪党ではない。議員一人ひとりは、ちっぽけなただの小悪党。しかし、チリも積もればナントやら。「俺だけじゃない。昔からみんながやってるじゃないか。」と平然と開き直る輩ばかり。彼らの頭にはコンプライアンスの文字も、生活に困窮している市民の顔もみえてない。
権力の座に居座り続けるものは、必ず腐敗していくことは世の必定。
政治家をきちんとモニタリングするメディアの役割はとても重要であり、(きちんとそのチェックは機能しているか)メディアの活動をモニタリングするのは私たちの市民の役割。
今、国政で次々と不正が指摘されるも何の進展も生まれないのは、メディアと私たちの怠慢に他ならない。
チューリップテレビの方々の地道な取材成果に敬意を表するとともに、この流れを他の地方都市や国政に拡げていく努力が必要。
まだ観賞してないけれど
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