「なんかちがう。狂気と奇行は、なんかちがう。」妖怪人間ベラ 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
なんかちがう。狂気と奇行は、なんかちがう。
もうこういうの止めにしません?
思わせぶりなシーンで、いきなり“ドーン”って大音量響かせて、突然に何かを出してくるとか、いきなり大声で笑ったり喚き散らすだとか。
そういう演出で怖がるほど、こっちも幼稚じゃないから。
直近で観た中では『バイオハザード・ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が、ちょうどこういう、つまらないノリだったの。(こりらの方が先発なんですが)
驚くのも出落ちの三回目くらいが限度。
正直、見ていてかなり不快感を覚えたの。
狂気を描いてるはずのシーンが、ことごとくダダすべり。ただの奇行にしか見えなくて不快でした。
お話の筋もてんでわからないし。何を見せたかったのか、さっぱりなんですよ。
特に肝心のベラのポジションが全く不明。
ベラの登場によって、数奇な運命に翻弄される人々の狂気を描きたかったんだと思うのですが。
狂気が奇行にしか見えないから残念。
せめてプロットくらいは、分かりやすく丁寧に描こうよ。
「おまえらは、こういうのが怖いんやろ!(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!」みたいな思いつきで作ってるとしか思えないの。ストーリ―は二の次三の次で。
六角精児さん、一体何やったんや?
そしてベラ。なんで女子高生という設定にしたんや?
おまえも一体何やったんや?
いっそ“幻の最終話”を実写なりアニメで見せてくれた方がどれだけよかったことか。
あのアニメはよかったの。これだけで⭐1.5加点。
とは言え、ラスト近くでのベムへの変身?シーンはちょっと見入ってしまいました。動くと途端にチープになっちゃうんですけれどね(笑)ここはプラスマイナスで⭐加点無し。
えっとね、身の回りで起こった怪しい出来事が、知れず解決しているようなことなんてないから。
やっぱりベム・ベラ・ベロは死んじゃったのかなぁ…